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ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (34)

  • もっとうまく書けるかもという妄執をやめれば速くうまく書ける-遅筆癖を破壊する劇作家 北村想の教え 読書猿Classic: between / beyond readers

    筆の遅い人はどの分野にもいる。 けれども、主として井上ひさしの貢献によって、遅筆といえばまず劇作家を思い浮かべてしまう偏見がある。 これはおそらく、他のジャンルよりも遅筆のイメージが印象的でユーモラスなことによるのだろう。 すでに幕が上がっているのに台が完成せず、舞台袖で残りの台詞を書いているようなイメージである。 しかし劇作家のすべてが遅筆という訳ではない。 たとえば北村想は、人の表現を借りるなら、初演に台が出来上がっているどころか、脚集として出版済みであるほど、筆の速い人である。 「書くのが遅いのをなんとかしたい」という相談に答える形で、北村想は、何故自分は筆が速いのか、筆の遅い劇作家と何が違うのかを説明している。 遅筆癖をやめ、はやく書くための〈秘訣〉としても読めるその説明は、ほとんどの秘訣がそうなように、身も蓋もないものであった。 遅筆から抜け出すための身も蓋もない教え 北

    もっとうまく書けるかもという妄執をやめれば速くうまく書ける-遅筆癖を破壊する劇作家 北村想の教え 読書猿Classic: between / beyond readers
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2020/12/23
    >「この先は荒野です。道がありません」「そうか。では進もうか」 なるほどねぇ(゜~゜)以前、図書館界でpath finderなるものが流行ったけど、じつは本当に重要だったのはpath finderを作るスキルだったんだわさ。
  • 『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』という新しいスゴ本のこと

    この書 『わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる』の著者は 稀有の、あるいは新しい型の、書評家である。 取り上げられた書物を読みたくなるような書評家は何人もいる(もちろん、このの著者もその一人だ)。 しかし逆に、こちらがを勧めたくなるような書評家はまずいない。 いや、そもそも世にある大抵の書き手は、差し出すことはしても、受け取るところをあまり見せない。 彼らだってを読まない訳ではない(むしろたくさん読んでいるだろう)。しかしそれら膨大な量の読書が何によって支えられているか、もっとはっきり言えば、それらのを誰に教えてもらったか、詳らかにする人は少ない。 このの著者はまずそこが違う。なにしろ文の到るところに、「はじめに」に、「おわりに」に、そしてとりわけ書名に、これ以上にないくらいはっきり書いてある。『わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる』と。 この題名は

    『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』という新しいスゴ本のこと
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2020/04/30
    「さらに本書は 図書館について1章を割いている (第2章)」ほほぅ(・o・;) これは買ってふぃまふかも(^-^;)
  • 図書館となら、できること/同じものを読む人は、遠くにいる

    私ですか? 最初に夢中になったのは図鑑です。 文字を覚えるのが人より遅かったもので。 国旗や昆虫や恐竜の名前を詳しく覚えている子供達が時々いますが、私の場合は野鳥でした。シラサギではなく、コサギ、チュウサギ、ダイサギの3種がいること、羽ばたいては止めを繰り返し、波形を描いて飛んでいるのはセキレイの仲間だということ、そんな知識を喜びとしていました。 実際に、鳥を見たのはずっと後です。 半ば無理やりにバードウォッチャーたちの集まりに連れて行かれ、そこで双眼鏡や望遠鏡を覗かせてもらい、それから一人の老人に出会いました。 彼はナチュラリストでした。 まわりの大人は、あれはえらい先生だ、と私を無理に老人の前に押しだしたのですが、子供にそんなことはわかりません。 彼の高名を知るのはさらに後です。 ですが、好運でした。 ふりかえれば、人生を変える出会いであったかもしれません。 「わしは虫屋やった」 それ

    図書館となら、できること/同じものを読む人は、遠くにいる
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2019/12/11
    「独学者とは、学問的独身者であり、学問的私生児なのです。〜師がないというのは、無数の師を持つということでもあります」なるほどね(゜〜゜) ってか過去記事が随時、本になるとよいなぁ(*´▽`) ある種の啓蒙書
  • (保存版)新入生のためのスタディ・スキルまとめ

    もうすぐ新学期なので、新入生向けに、これまでの記事をまとめてみた。 べる 独学者に必要な生活技術は、自炊にはじまる。 自立した人間とは、つまるところ自分に必要なべ物を自分で用意できる人間のことである。 これが自己陶冶の前提であり、最初の一歩でもある。 難しい話はさて置いても、ろくなものをってないと、確実に体調はおかしくなる。風邪が何日も治らなくなる。出掛ける気力も失われて、心身の状態はスパイラルに悪化していく。 パフォーマンスが落ちてきた、集中力が落ちてきたという自覚があるなら-----集中力とは、ぶっちゃけ体力のことだ-----、薬剤やドリンク剤を口に放り込むよりも、まともにって寝た方が早い。効果も高い。 ・サラダからはじめよ/新入生のための一人飯ハック 読書猿Classic: between / beyond readers 当はこの記事はシリーズ化するはずだったのだが(せめ

    (保存版)新入生のためのスタディ・スキルまとめ
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2018/06/07
    「未知なるものは背景に押しやられ,バックグラウンド・ノイズとして処理(キャンセル)される。でなければ,日常生活が回っていかない~。学校というコンテキスト(文脈)は,日常のコンテキストと異なる」ナルホド
  • 今さらだがフェルミ推定というかオーダー推定についてまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers

    「フェルミ推定」というと、なんだか就職面接向けの難問奇問パズルのような扱いだけれど※、元々は手早く(もちろん楽に)大まかな結果を出す話だったのでは、という趣旨で、この記事を書く。 ※Google人事部のシニア・バイス・プレジデントであるLaszlo Bockが、「雇う側からすると、brainteasers(パズルなどの難問奇問)は完全に時間のムダだった。飛行機にゴルフボールをいくつ詰め込むことができますか?マンハッタンにはガソリンスタンドはいくつありますか?完全に時間のムダ。候補者の能力を何も予測できない。もっぱら面接官を賢い気分にさせるのに役立っただけ。」といったことを、ニューヨーク・タイムスのインタビューで言っている。それで結局1970年代くらいから行われてる構造化行動面接に戻したらしい。がんばれ。 http://www.nytimes.com/2013/06/20/business/

    今さらだがフェルミ推定というかオーダー推定についてまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2018/05/01
    「科学は世界を量と量の関係として捉えることで発展した」  なーるへそ(゜~゜ ) 絶対値でなく、数量と数量との関係ね。古典学は定性的なことは結構イケたんだが、量に無頓着だったからなぁ。
  • googleで賢く探すために最低知っておくべき5つのこと/検索テクニック、ノウハウ、裏技の手前に

    検索オプションや演算子の紹介や「辞典になる」「電卓になる」みたいな機能紹介は省く(これについては、googleのヘルプか、たとえばここhttp://search.web-sun.com/g_help.htmlを参照)。 以下では、基の考え方と、それを受けて、では具体的にどう検索するかを、いくつかの事例をつかって簡単に説明する。 どれも知っている人には当たり前のことばかりだが、このあたりのことをまとめたものは意外に少ないようなので、メモ代わりになるようにまとめてみた。 まとめたのは最低限のものであって、取り上げるべき事項は他にもいろいろあるだろうが、簡素なのがウリということで。 考え方は、googleで検索するときだけでなく、調べもの全般に用いることができると思う。 1.(基)「○○について××が知りたい」→検索語「○○ ××」 [例]富士山の高さが知りたい (考え方) →富士山の高さが

    googleで賢く探すために最低知っておくべき5つのこと/検索テクニック、ノウハウ、裏技の手前に
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2018/02/12
    ほほう(・o・;) ひとことでいふとアブダクションがおほいですな。かつて教科書論的には特定された検索語で引け、といはれとりましたが、むしろHTML文では要素の出現を考へて引け、といふことでござるなぁ(σ・∀・)σ
  • 最近はこんな書き方で書いているーフレームド・ノンストップ・ライティング

    時間がない人のための要約 1.フォーマットを細分化して、〈ここでは何を書くべきか〉を示すフレームを作っていく 2.フレームごとに、このトピックについて書けることを、順不同/思いつくだけ止まらずに書く(フレーム内で殴り書き) 3.2のなぐり書きを読み返し重要そうなところに下線を引き、下線部を一文にまとめる。 4.殴り書きできない(足りない)フレームについては、要調査、要発想のタグをつけておいて、まとめて処理する (クリックで拡大) 〈書きべきこと〉と〈書けること〉 文章を書くには、正反対の方法が二つある。 一つは書くべきこと(NTW: need to write)を先に定めるアプローチである。 何を書くべきかを細部に至るまで決めることができれば、究極には、文章を書くことは穴埋め作業に還元される。 そこまでいくのは現実的には無理でも、多くの文章には、どんな順序で何を書けばいいかを示す大まかなフ

    最近はこんな書き方で書いているーフレームド・ノンストップ・ライティング
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2017/12/09
    わちきは、ブログで書けたことを、主題ごとにまとめて「あったかもしれない大東亜図書館学」なる図書館史の連載を『文献継承』に載せたのであった…(*゜-゜) だれも書けなかった近代日本図書館の黒歴史ぢゃ
  • 読書猿名義で『問題解決大全』という本を書きました。11月20日書店に並びます。 読書猿Classic: between / beyond readers

    新しいを書きました。 前作『アイデア大全』の続編で、問題解決についてツールを集めた道具箱のようなです。 このトピックに関する限り、知ってることは全部書いたので、ブログでおなじみのトピックも、一度も書いてないことも、すべて盛り込みました。問題解決についての技法の集大成になってます。 今回も、情報拡散や感想、書評などでご支援いただけると幸いです。 (追記 2017.11.22) 関係者様のご尽力と読者の皆様のご支援あって、 『アイデア大全』『問題解決大全』ダブル増刷、決まりました。 『アイデア大全』7刷 40000部、『問題解決大全』2刷 24000部となりました。 引き続き、情報拡散、店頭での目撃報告、感想等、よろしくお願い致します。 問題解決大全 ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール The Problem Solving Skills Dictionary 著者:  読書

    読書猿名義で『問題解決大全』という本を書きました。11月20日書店に並びます。 読書猿Classic: between / beyond readers
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2017/11/18
    文献調査法のところとか、わちきにはオモシロさう(゜~゜) あと、ルーチンが過去の問題解決の残滓という見方をすれば、ルーチンに解決法の断片は眠ってをるし、これからの適用も可能なんだよね(σ・∀・)
  • インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50

    ユージン・ガーフィールドと聞いて心当たりがなくとも、"Current Contents"(主要学術雑誌の目次総覧)、"Citation Index"(論文の引用・被引用の相互関係を示す索引誌)、そして"Impact Factor"(学術雑誌の影響度の指標のはずなのに、大学,学会や研究機関において業績評価への転用による誤用・悪用されている)をつくった男といえば、お分かりだろう。 学術文献の引用関係という、文献の内容が〈主〉とすれば〈従〉にすぎなかったものに光をあて(“The citation becomes the subject!”)、それを大量に収集・蓄積して再編集する、という実に単純な方法論は、やがて複雑に込み入り誰も見渡せなくなった知の世界の有り様を、たとえばその分野の研究の中心(最前線)とそのキーマンを、明晰に描き出すことになるのだが、最初から広く受け入れられた訳ではなかった。 そ

    インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2017/06/21
    さういやこの本、さる先輩が退職するときにもらって積んであるなぁ… サイテーションインデックスについては授業でならった時、感動したな。でも日本人にはそもそもなんだかよくわからんみたい…
  • 今すぐ無料で手に入る150の辞書ー国会図書館デジタルコレクションが提供する日本の辞書を分野別に紹介する 読書猿Classic: between / beyond readers

    しかし、せっかく統合されるのだから、近代デジタルライブラリーにあった「明治以降に刊行された」という限定を外せるので、この機会に、近代以前の基的な辞典類を合わせて、ラインナップをやり直すことにした。 結果として、日の代表的な辞書の多くを自宅で居ながらにして参照できるようになったと思う※。 ※土壇場で『大日人名辞書』を入れ忘れたのに気づいたりしたので、思わぬ遺漏はまだまだあると思うけれど。 これまでありがとう近デジ 今後ともよろしくデジコレ 以後は、こちらの記事をメンテナンスしていくことにする。 000 【総記】 100 【哲学】   200 【歴史】 300 【社会科学】 400 【自然科学】 500 【工学】 600 【産業】 700 【芸術】   800 【言語】 900 【文学】 000 総記 020 図書・書誌学 ◯書物語辞典 古典社 編 (古典社, 1939) 書物(図書、読

    今すぐ無料で手に入る150の辞書ー国会図書館デジタルコレクションが提供する日本の辞書を分野別に紹介する 読書猿Classic: between / beyond readers
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2015/09/23
    ほへー
  • 探しものは旅のようなものだったーGoogleネイティブの僕らが探し下手なのはどうしてか?

    少女:先生を見てると、物心ついたときから触れている私達の方がネットを使いこなしてない気がします。 司書:そうでしょうか? 少女:さっきもそうですけど、どこそこの図書館アーカイブでこんな資料を見ることができるとか、教えてもらってばかりな気がして。 司書:それはたまたま私がその資料のことを知っていたからでしょう。 少女:そうかもしれませんが、「たまたま」じゃない気がするんです。 司書:では、こういうことかもしれません。インターネットを使い始めたとき「なんと便利なものだろう」と思いながら比べていたのは、足を運んで図書館や文書館へ行き、書誌やカードを繰り書架の前を行ったり来たりしながら文献を探すことでした。半日、時には何日もかかった作業が、すべてではないにしろ自室でほとんど数分でできる(ことがある)、という比較の仕方をしていたのです。 少女:私達にとっては、最初からそういうものというか、日常にな

    探しものは旅のようなものだったーGoogleネイティブの僕らが探し下手なのはどうしてか?
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2014/08/11
    「「それは何に属するのか?」を推測することが探しもの主たるアプローチのひとつ」←これは今でも必要というか基本。ネットにない事柄とか。むしろネットで我々が便利になったのは、これの類推が楽になったこと。
  • 無料で手に入る実力→近代デジタルライブラリーから迎えた100の辞書たちを紹介します

    翻訳家の世界では「辞書は金で買える実力」という。 今回は無料かつ合法的に手に入る実力=辞書の話を。 国立国会図書館が所蔵する明治・大正・昭和前期の資料を公開している近代デジタルライブラリー(http://kindai.ndl.go.jp)には、当然ながら、この時期に出版された多くの辞典・事典が含まれる。 半世紀以上も前につくられた辞書なんて使い物にならない、と最初から切って捨てる人もいるかもしれない。 しかし大部の辞典・事典を出版するという企画は、そもそも簡単に実行できることではない。実行したとしても完成にこぎつけるには長い時間がかかる(広辞苑程度の1冊ものの辞書ですら10年近くかかるのだ)。長い年月と膨大なマンパワーを投じれば、当然値段も高くなる。買い手は限られる。その辞書が前人未到のものであればあるだけ、それを過去のものにする辞書はなかなか(ほとんどの場合ずっと)現れないのだ。 つまり

    無料で手に入る実力→近代デジタルライブラリーから迎えた100の辞書たちを紹介します
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2014/01/04
    これは啓蒙的な良記事。紀田順一郎『名著の伝記』にはこうした本につきもっと詳しい記述があるね。国会図書館デジも『エロエロ草紙』にばかり頼っていてはだめですなぁ…(*´д`)ノ宣伝費ゼロなのかしらん(゜~゜ )
  • ネットでは逢えない書物に会いに行くー新入生におくるリアルワールドでの本の探し方

    去年はまとめ記事 (保存版)新入生のためのスタディ・スキルまとめ 読書猿Classic: between / beyond readers でごまかしたので、今年は項目を分けて、新入生向けのサバイバル記事を書く。 最初は、の入手の仕方について。 ネットで買う話は今更だし別の機会に譲って、リアルワールドで足を運んで手に入れる方法や考え方を今回は取り上げる。 このテーマを選んだ理由は次のとおりである。 (1)どのが良いとか、どのように読むか、みたいな話は、みんなが手に入ってからの話。手に入れることができることが大前提なので。 (2)それなのに各自でなんとかしておけと放置されることが多い(の買い方借り方なんて当たり前の話は、誰もわざわざしてくれない)ので。 (3)加えて、「これを読んでおけ」と指示された書物を手に入れるという最初の一歩に何度かつまずくと、学問とか知的っぽい色んなものに《門

    ネットでは逢えない書物に会いに行くー新入生におくるリアルワールドでの本の探し方
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2013/03/18
    はぁあぁああぁーぁ(~o~) 図書館協会は読書猿にボーナスを出すべきだよ。。。(*´д`)ノ ってか、古本屋と図書館の併用でしか知のストックへアクセスはできません。
  • The Ideal Librarian - 自分のいる図書館のすべての書物を読むことができた最後の司書

    史上最高の司書は誰か? この問いは「歴史上実在した」という意味を含んでいる。 自分の図書館にあるをすべて読んでいる司書は、今ではフィクションの中にしか存在しない※。 ※ フィクションには、『鋼の錬金術師』のシェスカ、『神のみぞ知るセカイ』の汐宮栞、『少女海賊ユーリ』のボルド、『武蔵伝II ブレイドマスター』のリコッタ、『冬のロンド』のダイアナ・ルミアウラ、京都大学附属図書館マスコットキャラクターのクラちゃん、インちゃん……と、このリストはいくらでも続けることができるだろう。 図書館はもはや個人の手に負えないものになってしまった。 あるいはこうも言える。 人類はすでに/とうの昔に、個人が読むことができる以上の書物を生み出すようになってしまった。 しかし書物の数が爆発的に増えたのは、人類の歴史の中で見れば、それほど古いことではない。 現在、世界最大の蔵書を誇るアメリカ合衆国の議会図書館も、1

    The Ideal Librarian - 自分のいる図書館のすべての書物を読むことができた最後の司書
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2013/01/06
    大英博物館図書館のレファレンサー
  • 10億のアクセスログが描く人類の知の現況図

    ロスアラモス国立研究所のDigital Library Research and Prototyping Teamがつくった「学問の地図」は、論文間の引用統計ではなく、オンライン上の論文やジャーナルを人々がどのように利用したかという実績にもとづいて作成されたものである。 あるデータベースのあの論文やデータを利用した人間の多くは、別のデータベースのあるデータを良く利用している、といった関係から、人の知と情報がどのようなクラスターをつくっているのかを、マップは鮮やかに描き出している。 大学や研究機関等から得た大量(10億件;2006~2008年)の利用ログの分析から浮かび上がる研究(利用)活動の姿は、論文の著者(研究社)のみならず、研究成果のユーザーである実務家などを含む活動が反映されていると考えられる。 とにかく絵を見て(さらにクリックして拡大)。 現在の学問の間の連関が、天球儀のように、あ

    10億のアクセスログが描く人類の知の現況図
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2012/11/29
    部分の総和が全体になるとはかならずしも思わんが、ちとオモシロ。ってか人名だから成り立つんだねぇ。。。
  • 今卒論を書いている人には残酷すぎて推奨できない素晴らしい本と自分のために書かれた訳ではないテキストを攻略する読解の3ステップ

    バーチャル井上先生は、入学式の祝辞から、図書館ガイダンス、世界史の入門講義とそのノートの取り方、史料講読(自分宛に書かれたものでない故に難しいテキストをいかに読むか)、外国語講読(なんちゃってぽいが実は着実なドイツ語読みのトレーニング)、特殊講義(から卒論ライターが盗むとるべきものは何か)、卒論指導(これがまたすばらしい;一人ひとりに院生をあてがい、着実に進む人にはテーマごとに学外の専門研究者を紹介し、踏み迷う人にはマンツーマンでブレストする《黒板指導》!)、さらには卒業式の祝辞、さらには送別会の挨拶まで一人でこなす、八面六臂の活躍で、知的営為のBIOSにあたる部分をとても丁寧に何重にも叩き込んでくれる。 とても軽いタッチで書かれていて、しかも200ページほどの薄さで、これだけの内容を、すべてに具体例をつけた上で分かりやすく書き切っている様は、何かの間違いじゃないかと思うほど(配布資料を公

    今卒論を書いている人には残酷すぎて推奨できない素晴らしい本と自分のために書かれた訳ではないテキストを攻略する読解の3ステップ
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2012/11/15
    he-
  • 2012年上半期ブログ内ベストセラー20

    よく学ぶための7冊/学習技術のシルバーリングス 読書猿Classic: between / beyond readers から4冊エントリー。 『図書館に訊け! 』と『を読む』は他にも何度か登場している。元ネタになったり前提になっている記事は他にもあるほどの常連(繰り返しプッシュしてきた甲斐があった)。 『を読む』は能動的読者に、『図書館に訊け! 』は能動的図書館ユーザーになるためのMUSTアイテム。 今「よく読むためのn冊」というのを書いているけれど(書き上がるのはだいぶ先だと思う)、〈もう少し先のこと〉を書く予定なので、この2冊は出てこない。 あと「図書館に訊け」というタイトルで思うだしたのは、実はこの写真。 (クリックで拡大) このブログで時々「図書館となら、できること」というお話を書いている。書きながらいつも思っていることだけど、レファレンスワークとかレファレンスサービスと

    2012年上半期ブログ内ベストセラー20
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2012/07/08
    刺身のツマだけど、reference counterを、「レファンレンス」などと言ってる場合ぢゃないということをサクッと指摘。
  • 家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること

    少女:先生のお父様は、最初大工さんで、そのあとを修理する職人さんになられたのでしたね。 司書:ええ。 少女:お母様はどういう方ですか? 司書:元気な人です。子供たちの釣りに〈引率〉を口実に着いてきて、一番夢中になって釣りを楽しむような人でした。 少女:やっぱりが好きな方でしたか? 司書:いいえ。彼女はを読めませんでした。おそらく自分の名前以外は書くこともできなかったと思います。彼女は早くに父親を亡くして、働きに出なければならなかった母親のかわりに、弟や妹たちの世話をしなければなりませんでした。学校は好きでしたが、ほとんど通えなかったと言っていました。 少女:そうだったんですか。 司書:彼女が読むようになったのは、私の父が亡くなってからです。識字教室を探してきて、そこで読むことを学び始めました。「これでやっとお父さんの仕事を読むことができるね」と喜んでいました。もっとも父は洋古書の修繕

    家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2012/06/04
    田中菊雄の弟子ということになるのかな?
  • 本棚に届け 本屋に行きたくなるマンガや図書館に行きたくなるマンガ

    Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しいが出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷

    本棚に届け 本屋に行きたくなるマンガや図書館に行きたくなるマンガ
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2012/03/18
    へー( ・ o ・ ;) いろいろあるんだねぇ
  • 迷ったら試してみる→逆向きに解く-問題解決の定石

    にある。 次のパズルは試行錯誤でも解くことができるが、この〈逆向きに解く〉を使うと、行き当たりばったりよりはずっと、見通しのよい解決になる。 どういう風にアタマを使えばいいかを知っていると、オタオタせず、やるべきことを見つけることができる。 どうやって解決のための「思い付き」を得ればいいか、探すべきところの手がかりが得られる。 問題:われわれが4リットルと9リットルの2つの桶しかもっていないとき、ちょうど6リットルの川の水をくむにはどうすればよいか? 逆向きに解く その1……求めるものはすでに得られたと仮定せよ 6リットルの水が9リットルの桶の中に入っている (4リットルの桶ではあふれてしまう) 逆向きに解く その2……問題をつくりかえよ つくりかえられた問題:9リットルの桶に水がいっぱい入っている。ここから3リットルの水を汲み出したい(それができれば最初の問題は解ける。9リットル-3リッ

    迷ったら試してみる→逆向きに解く-問題解決の定石
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2011/11/06
    ああこれは、レファレンス作業にも応用可能な考へ方ぢゃ。