『ねじ式』で知られるつげ義春さんが、アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を授賞したことは大きな話題となった。 アングレーム美術館では、つげさんの原画展も開かれたが、その開催に尽力し、現地にも同行した息子のつげ正助さんに、つげ作品と今回の受賞について話を聞いた。 (今回のフランス行きと個展は)全然イメージ出来ていなかったものが実現して達成感はあります。個展会場には予想以上にお客さんもたくさん入っていましたし、評価してくださってるんだなと嬉しかったです。今まで展覧会自体日本でも一度もやったことないですから、いきなりフランスでやったというのも考えてみればすごいことだなと思うわけですけれど。 父の作品については、やっぱりすごいと思います。普通のマンガじゃないですから。もちろんエンタテインメントは、それはそれでおもしろいですけど、父の作品は私小説的な文学性がありますよね。あとはやっぱりリアリズム。そこ