2020年4月7日に発出された「緊急事態宣言」から早1年、日本はいまだ不安定な状況の中にいる。しかし、映画監督・河瀨直美の表情は明るい。 「こんな風に人と会えなくなるなんて夢にも思わなかったってみんないうけど、こういう現実は100年前にもあったはず。アイザック・ニュートンが万有引力を発見したタイミングだって、田舎でボーッと過ごしていた時だって聞きました(笑) 散歩にいけないわけじゃない。自分の半径1kmの範囲で、もしかしたらものすごい発見があるかもしれない」 しかし、この一年は、河瀨さん、そして日本の映画業界にとってもイレギュラーな事ばかりだった。 「去年の4月の時点で映画の撮影は全てストップ。私自身、カンヌ映画祭に作品が選ばれていたけど、カンヌには行けなくて、公開も大幅に遅れました。 映画業界も『鬼滅の刃』がシネコンのスクリーンのほとんどを占めるという異例の事態でした。映画業界全体の収益
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「潜伏キリシタン」と「カクレキリシタン」 映画『沈黙-サイレンス-』は、遠藤周作の長編小説『沈黙』(1966年)を原作に、『タクシードライバー』『最後の誘惑』などを監督したマーティン・スコセッシが長年の構想を実現したものである。 台湾をロケ地に、日本人俳優として窪塚洋介をはじめ、浅野忠信やイッセー尾形が重要な役どころで出演しているこの映画は、殉教と棄教のダイナミックなドラマとして優れた出来栄えになっている。 その一方で、神社にも寺院にも参拝し、ハロウィンやクリスマスを楽しむ21世紀の日本人の宗教観と照らし合わせて観ることも可能だ。そのための予備知識としてキリシタン信仰の内実について紹介してみたい。 江戸時代初期のキリシタン弾圧下で、ポルトガル人の司祭ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)が、日本での布教に尽力した恩師フェレイラ(リーアム・ニーソン)が棄教した噂に聞き、それが真実か否かを確
『少年育成』96年3月号掲載 反戦映画「ビルマの竪琴」 1995年が敗戦50周年だったこともあり、昨年はあの戦争を回顧する様々な試みが行われた。映像の世界でも、同様、各地で戦争を描いた映画の名作が上映された。もちろん、戦争アクション映画などではなく、反戦平和の意図をもって製作された映画が多かったのは当然だろう。 戦争映画といっても、いろいろあろう。たとえば、銃後の生活の悲惨を描いた映画がある。空襲体験や原爆の悲惨さを描いたものがこれにつながる。また、戦場での兵士たちの姿や敗戦後の復員を通して、戦争に翻弄される人間の悲惨を描いたものもある。たとえば、「また逢う日まで」「暁の脱走」「真空地帯」「軍旗はためく下に」「私は貝になりたい」「月光の夏」「ビルマの竪琴」などがそうである。 これら戦争映画のなかで、ビルマの竪琴は、敵味方を超えた音楽による心の交流や仏教的な救済といった柔和なテーマも関係して
奥深い日本刀の世界へ… - (C) 2016「映画 日本刀 ~刀剣の世界~」製作委員会 日本刀25振りに迫ったドキュメンタリー『映画 日本刀 ~刀剣の世界~』が、5月下旬に公開されることが明らかになった。 【写真】明石国行の輝き! 日本刀を擬人化し、ミュージカル、舞台、アニメなどさまざまなメディアミックスを展開している大人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」。そのヒットをきっかけに“刀剣女子”と呼ばれる女性ファンが急増し、流行語大賞にもノミネートされるなど、近年日本刀に熱い視線が集まっている。 ADVERTISEMENT その日本刀にクローズアップした本作は、名刀と呼ばれる刀剣の主となった武将が辿った運命を振り返りながら、現代に伝わる刀鍛冶師・刀研磨師の匠の秘技を紹介。明石国行、童子切安綱といった25振りの名刀をスクリーンで堪能できる。さらに、奈良県無形文化財に認定されている刀鍛冶・月山貞
海外の YOUTUBEに、上がっている映像が貴重だ。 1960年代の若者は何を見ていたのか? 何に向かっていたのか? 学生運動が盛んだった時代で、若き表現者が何を考えていたのか? 松本俊夫監督『薔薇の葬列』画面 スクリーンショット 最初に登場するのは、黒沢明、小津安二郎、溝口健二ら 日本映画の質の高さを海外に紹介した、映画評論家ドナルド・リチー。こよなく、日本の文化を愛した彼が、60年代の日本の文化を解説(英語)。 今は亡き、若松孝二監督は、映画監督になったきっかけ(衝撃的な発言)などを話す映像に加え、アーティスト横尾忠則は、なぜ大島渚監督作品に出演したかを明らかにし、麿赤兒の語る、当時の舞踏の話。 足立正生監督は、作品のことはもちろんのこと、若松孝二との関係や、カンヌでのビートルズのエピソードやパレスチナのこと、松本俊夫監督は、自らの代表作『薔薇の葬列』の裏話など。 本当に、レアな映像が
台湾で今年最も話題を集めた映画の一つが、終戦後に台湾から日本に引き揚げた人々を追ったドキュメンタリー映画「湾生回家」である。 「湾生(わんせい)」とは、戦前、台湾で生まれ育った日本人のことを指す。映画の日本語タイトルは「故郷-湾生帰郷物語」。ドキュメンタリーとしては、興行収入1億円を超える台湾で異例のヒットとなり、来年には日本でも公開される予定だ。 この映画は、「回家」という言葉が示すように、湾生たちは日本に帰った後も、忘れようとしても忘れられなかった「台湾=故郷」に、戦後70年を経て、深い感慨とともに戻っていく物語を描く。映画のなかでは、高齢に達した湾生たちが、それぞれの「故郷」で懐かしい人々や景色と再び出会い、台湾への愛惜や戦後の人生を語り尽くすところが見どころだ。 「懐日ブーム」を担うのは20代、30代 なぜ、湾生たちを取り上げた映画が台湾でヒットしたのか。それは、近年台湾で広がる「
漫画などの性描写に対する規制を強化し、違反した作品の販売や所持まで処罰しようとする動きが依然として燻っていますが、数年前に同様の規制を導入した韓国では甚大な人権侵害が発生しました。 日本ユニセフ、ポルノ被害と性暴力を考える会、ECPAT、ライトハウスが執拗に求めている2次元規制を行った韓国の現状。https://t.co/FFYquw9yCS ▼若者を中心に数千名逮捕 ▼最低でも懲役5年、出所後は犯罪者登録20年 ▼日本アニメ製作に関わるアニメーターが失業— 漫画・アニメ・ゲーム・映画の表現規制問題 (@MxIxTxBx) 2016年3月1日 「日本のアニメ製作の下請けでアチョン法(韓国版児ポ法)に触れる可能性があり、業界が萎縮している」と韓国の漫画家協会。日本ユニセフやECPATらの要求通りに2次元規制を施行すれば日本のアニメ業界がどうなるのかは言うまでもないですね。https://t.
海外サイト"WHAT CULTURE"のAndrew Dilks氏が選んだ、見るべき日本クレイジー映画の、リストアップが濃い内容です! 海外では、映画をアートというか、カルトというかこのような分野を積極的にちゃんと評価する傾向がありその中では、日本の映画監督の作品は重要視されていると思われます。 園子温監督や三池崇史監督は、このようなランキングの常連ですが、今回は今までにあまり多く取り上げられていない作品を筆者は選んでいます。 大林宣彦監督や塚本晋也監督、勅使河原宏監督のランクインされている作品は、もう歴史的な名作品として定着していますしHiguchinsky監督の『うずまき』はますます世界的評価が高まっている作品。このようなランキングでは、上位に食い込む海外評価の高い作品です。 今回ランクインした中で、アニメといえば、堂々2位にランクインした今石洋之監督『Dead Leaves』も今井ト
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豪華なキャスト陣! - (左から)ルーニー・マーラ、マシュー・マコノヒー、シャリーズ・セロン、レイフ・ファインズ - Jun Sato / WireImage / Getty Images / Mike Pont / FilmMagic / Getty Images アニメ制作会社ライカとフォーカス・フィーチャーズがタッグを組んで、古代の日本の神話を描く3Dストップモーション作品『クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングス(原題) / Kubo And the Two Strings』を手掛けることがDeadlineや複数のメディアによって明らかになった。 タッグ第1弾!映画『コララインとボタンの魔女 3D』フォトギャラリー 本作は、ライカとフォーカス・フィーチャーズによる4作目の作品。映画『コララインとボタンの魔女 3D』『パラノーマン ブライス・ホローの謎』はアカデミー賞長編アニメ部門にノ
怪獣王・ゴジラの誕生から今年でちょうど60年が経つ。 第1作『ゴジラ』が1954年に公開されて以降、製作されたシリーズは合計28作。日本特撮映画の金字塔として不動の人気を誇るゴジラは、国内のみならず海外のクリエイター達にも多大な影響を与えている。昨年話題になったSF怪獣映画『パシフィック・リム』のエンドクレジットで、ギレルモ・デル・トロ監督が本多猪四郎(『ゴジラ』をはじめ、数多くの東宝特撮映画を撮った映画監督)に献辞を捧げていたのをご記憶の方も多いだろう。今年7月には二度目のハリウッドリメイク版『GODZILLA』の公開も控えている。 ところで「ゴジラ」より遥か以前、戦前の日本にはどのような特撮映画が存在していたのだろうか。この疑問に答えてくれるのが、高槻真樹著『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』(河出書房新社)である。資料不足のために今まで語られる機会の少なかった戦前の特
反捕鯨団体「シー・シェパード」のドキュメンタリー番組を撮影したオーストラリア人の映像ジャーナリストが、和歌山県太地町の捕鯨とその歴史に魅せられ、文化を世界に伝えようと活動している。母国や欧米で反捕鯨の世論が高まるなか、「江戸時代から連綿と続く太地の捕鯨の歴史を伝えれば、世界の認識は変わるはず」と訴えている。 和歌山大学の特任助教、サイモン・ワーン氏(57)=和歌山市在住。オーストラリアの民間テレビ局のカメラマンを経て、フリーランスでタスマニアの環境問題などを伝えてきた。 平成19~20年にかけて、アメリカの人気番組「ホエール・ウォーズ(鯨戦争)」の撮影に参加。南極海で、日本の調査捕鯨船を妨害するシー・シェパードを5週間取材した。
外国人にとってはまだまだ日本は未知の国、外国の小説や漫画、映画などに出てくる日本人の姓名が時としてかなりヘンテコなものになっていることがある。ずっとコレクションしているのだが、ここに一端を御蔵出しする。 ※小文に限っては、簡便のため姓名の「名字(ファミリーネーム)」と「名前(個人名=ファーストネーム)」を常時区別し、単に「名前」とした場合でも、それはファーストネームの方を意味することとする。 まずは良い例から 無論、ヘンテコなものばかりではない、割に穏当なものも多いのだ。たとえば御大、エラリークイーン『ニッポン樫鳥の謎』(創元版)=『日本庭園殺人事件』(角川版)に出てくる寡黙な日本人老女中、その名は: キヌメ カタカナで書かれるとぎょっとするが、これは「絹女」とでも書くのだろうか、彼女は琉球の出身で、琉球はアイヌとも血統が近いと言われているが、戦前のものにしては割に正しい認識と言ってよかろ
本館ブログ(書評等):ものろぎや・そりてえる(http://barbare.cocolog-nifty.com/) ツイッター:https://twitter.com/troubadour_k (運営者:黒羽夏彦 /黑羽夏彥/KUROHA Natsuhiko 2014年1月開設) 【映画】「KANO」 3月8日に台南の威秀影院で馬志翔監督「KANO」を観た。脚本を書いた魏徳聖は本作ではプロデューサーにまわっている。以下、内容に関わる記述もあるので、気になる方は注意されたい。日本でも今年中には上映されるらしい。 今まで一勝すらしたことのない、だらけきった野球チーム。周囲からは白い目で見られてばかり。そこへ突然現れた謎の鬼監督。無駄口など一切たたかず、一方的に命令ばかりする高圧的な態度に、部員たちは戸惑う。しかし、「一緒に甲子園へ行くんだ!」という監督の気迫は徐々に彼らの心中にも浸透、チームは
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