ヘヴィ・メタルとホラーは、メタルの誕生当時から常に共存して来た。ドラキュラを演じたベラ・ルゴシやフランケンシュタインを演じたボリス・カーロフは現実世界の一般大衆のズボンを汚させるほど震え上がらせたものだが、彼らの映画にはスクリーン上で繰り広げられるアクションに匹敵するほど恐怖心を煽るような音楽はついてなかった。 近年こそメタルとホラーの関係性は、マスクの怪人や反キリストのスーパースターたち、ポルノチックなドイツ人銀行強盗等々のキャラクターを生み出しているが、そもそもメタルとありとあらゆる禍々しいものとの不埒な関わりは、最初から定石だったのであろうか。 <関連記事> ・ホラー・ムービーのサウンドトラック・ベスト20 ・メタリカの“ブラック・アルバム”はなぜ怪物アルバムになったのか? ・メガデス『Countdown To Extinction』解説 70年代から80年代 「That’s Not