「紙は炎上しない」は間違い 曽野綾子・林真理子コラムに見る、 著名人の「上から目線」が通用しないインターネット テレビのニュースには拾われないかもしれないけれど、ネットの一部で盛り上がったあの話題。知りたい人へお届けします。 「お母さんがしっかりしていたら、少年は死ななかった」 当連載ではしばしば、「炎上」してしまったニュース記事やコラムを取り扱ってきた。ここで言う「炎上」とは、記事などに批判的な意見が多く寄せられることだが、多くは、ネットで書かれた記事や個人の発信が対象となったものだった。実際、出版関係者から冗談交じりに「(書籍や雑誌など)紙では、少しぐらい極端な意見を書いても炎上しないからいい」という声を聞いたこともある。しかし、今年に入って2つ続けて紙の記事から煙が上がった。 まず大きな話題となったのが、産経新聞に掲載された曽野綾子氏の連載「透明な歳月の光」。「『適度な距離』保ち受け