ギターは絶滅危惧種になるのでは-。音楽ファンの間でこんな懸念がささやかれ始めた。主要材料となる樹木「ローズウッド」が、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)の監視対象となったからだ。将来、輸出入が禁止される可能性もある。ただギターの国内出荷数は激減しており、ローズウッド絶滅の危機は遠のくかもしれない。いずれにせよ、ギターリストには寂しい時代だ。 輸出にハードル 「海外から問い合わせはあるんですが、ちょっと応じにくいんですよね」。大阪市内のある楽器店に置かれた中古の日本製エレキギター。高値で売れるが、担当者は「輸出となると手続きが…」と話す。このギターは、部材の1つに貴重な「ブラジリアンローズウッド」が使われている。 ブラジリアンローズウッドは、「絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている、または受けるおそれのあるもの」として、1990年代初めにワシン