今年2月23日付の「Oddity Central」には、ある暗号解読オタクの無念が報じられている。彼の名はジョエル・エリクソン。このパズルの解読にいち早く成功した数少ない一人だが、最終的に何もつかめないまま置き去りにされたということだ。 順を追って話そう――。さかのぼること2012年1月、スウェーデン人コンピュータアナリストのエリクソン氏は、「4chan」(アメリカ版の2ちゃんねる)で奇妙な書き込みを見つけた。 「我々は極めて高い知能の持ち主を探している。この画像に我々にたどり着く手がかりが隠されているので見つけてほしい。すべての謎を解いた一握りの人々に会えるのを楽しみにしている」と、なにやら暗号解読ゲームの挑戦状らしく、cicada(セミ)の絵と共ともにハンドルネームの「3301」が記されていた。その絵から、この謎の出題者は「Cicada 3301」と呼ばれることになる。 暗号解読ならお