チェック、プラッド、タータン、どれが正解? 普段から何気なくチェックと総称している格子柄ですが、スーツ系雑誌などでは、プラッド(またはプレイド)と呼ばれています。特に北米では、チェックよりもプラッドと表記されることが多いのですが、専門書などを調べてみても、チェックとプラッドが併用されており、明確な違いはないようです。服飾事典によると、日本人は小さな格子柄をチェック、大きな格子柄をプラッドと区別して呼ぶ習慣があるそう。そこで、『タータンチェックの文化史』(奥田実紀著:白水社)を調べてみると、そこには意外な事実が記載されていたので、まずはここに紹介しましょう。 プラッドもタータンも元は綾織りのウール! プラッド=Plaidという言葉には、格子柄という意味以外に、大判の布という意味があります。さらにスコットランド人が話すゲール語にも、同音の綴り違いでPlaideという言葉があり、こちらは毛布を意