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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (13)

  • サウディアラビアの宗派間緊張に火がつくか

    「イスラーム国」(IS)の脅威が、丸に迫っている。 5月22日、サウディアラビア東部のシーア派人口の多いカディーフ市で、シーア派モスクが自爆攻撃によって攻撃され、21人が死亡した。それから一週間後の29日には、同じくシーア派人口の多いダンマン (ダンマーム)市でモスクが攻撃され、4人が死亡した。ダンマンはサウディ最大の油田地帯の中心都市にあたり、同国第二の港として日の石油業界関係者にもなじみの深い街だ。 この攻撃を実施したのはISだ、と犯行声明が出されている。イラクとシリアを舞台とするだけでなく、サウディの油田地帯を燃え上がらせるようなことになれば、その影響はこれまでの比ではない。ペルシア湾岸の「有事」が絵空事ではない、前代未聞の大混乱が生まれる。 ただ、ISが丸に迫った、というのは、油田地帯に来たから、というのではない。ISのみならず現代のさまざまなイスラーム武闘派が出現する遠因を

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    skam666 2015/06/03
    "先鋭化したサウディ・シーア派の運動の中心にいたのが、ニムル・アルニムルという宗教指導者(略)2014年10月、死刑判決(略)各地で抗議のデモ(略)ISによるシーア派モスク爆破事件が起きたのは、そんな緊張感の高まる最中"
  • ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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    skam666 2015/04/22
    “アメリカ人に人気の在宅遺伝子テスト・キットは先祖がわかるというもの(中略)唾液を送るだけで、自分の血縁の構成がわかる”
  • イラク新首相、任命されたはいいが

    8月8日、イラク北部で大きな脅威となった「イスラーム国」(ISISが改名)の拠点の一部にとうとう、米軍が空爆に踏み切った。その3日後には、懸案となっていたイラク新首相にハイダル・アバーディが任命された。先月末に大統領に任命されたフアド・マアスームが、三期目を主張して譲らなかった現マーリキー首相に、引導を渡したのである。独裁化し宗派対立の種を撒いたマーリキーに責任を負わせて退陣させることで、イラク政界もアメリカも、イスラーム国の攻勢になすすべのない現状を、なんとか打開したいと考えている。その意味で、ほっと胸をなでおろしている向きも多い。 だが、イラク政界再編で事態は好転するのだろうか? 2011年以降のマーリキー政権の専横が、スンナ派政治家やスンナ派地域の不平不満を生み、「イスラーム国」に付け込まれる隙を作ったことは、確かだ。ここ数年、シーア派の与党連合のなかからも、マーリキー下ろしの声が強

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    skam666 2014/08/12
    “不安なのは、アバーディ首相が(中略)欧米経験の長い人物だという点である。米英にとっては、話しやすく扱いやすい相手だろう。だが、国内のドロドロした権力関係のなかで、どれだけ手腕を発揮できるか”
  • ガザ攻撃:ハマースはそんなに「脅威」なのか

    イラクでのISIS(イラクと大シリアのイスラーム国)の動向に世界的な注目が集まる一方で、中東ウォッチャーたちは内心、別のことにハラハラしていた。6月12日に行方不明となった、ヨルダン川西岸地区に住むイスラエル入植者3人の運命だ。3人は生きているのか死んだのか、イスラエル、パレスチナ双方でヒリヒリした日にちが続いた後、6月29日に3人の遺体が発見された。 そこから、事態は急転直下だった。イスラエル軍は、「ハマースの仕業だ」として早速「報復」を主張、ガザを再占領すると息巻いた。以降、イスラエルによる空爆で毎日ガザ市民が命を落とし、報復でハマースはロケット弾をイスラエル領内に打ち込む。イスラエルの攻撃が連日続くなかで、7月2日には、東エルサレムに住むパレスチナ人の少年がイスラエル入植者によって拉致され、生きたまま焼き殺される事件が起きた。それがパレスチナ人の怒りを煽り、その少年の葬儀のさなかには

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    skam666 2014/07/12
    “イスラエルのガザ攻撃に、ヒズブッラーが「改めて敵はイスラエル」と自覚したら、どうなるか。イスラエルの行動がISISを利するのは、明らか”
  • イラクはどこまで解体されるか

    6月10日に北部モースルが陥落して以降、イラク分裂の危機が現実性を持って語られるようになった。「イラクとシャームのイスラーム国」(ISIS)勢力は、北はモースルからティクリートまでを、西はファッルージャからバグダードに向かうルートを制圧し、さらに東方のディヤーラ県まで勢力を拡大している。ISISの制圧地域が地理的に「スンナ派地帯」だからというので、「イラクの宗派別分裂」が言われるのだが、事態はより深刻だ。なぜなら、分裂は地理上の問題ではなく、現政府が一つのまとまった国家領域としてのイラクを守ろう、という意思と能力がないことが、露呈されたからだ。 モースルが陥落した際に、これを守るべきイラク国軍はさっさと逃げたと、前回のコラムで述べた。イラク国軍や警察は、イラク国民をではなく、自らの宗派や民族を守ることにばかり、専念しているのだ。それだけではない。マーリキー首相をはじめとして、政府要人たちの

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    skam666 2014/06/14
    “危惧されているのは、ISISがさらに南下し、イラク全域を手中に入れることである(略)与党シーア派政治家は、「旧体制が権力を奪還した統一イラク」になるぐらいなら、「イラクの分裂」を死守すべき、と考えている”
  • イラク:モースル陥落の深刻さ

    恐れていたことが起こりつつある。 アルカーイダすら「絶縁」するほどの過激派、「イラクとシャームのイスラーム国」(ISIS)が、イラクで攻勢に出、イラク第3の都市、モースルを手中にいれたのだ。 ISISは、すでに今年初めからファッルージャなどイラク西部で拠点を築き、イラク国軍と抗争を繰り返していたが、6月に入ってバグダードの北125kmにあるサマッラーに攻勢をしかけるなど、活動範囲を急速に拡大していた。それが、10日には北部ニナワ県県庁所在地のモースルを陥落したのである。 ISISの武装勢力はモースルの市庁舎や空港など要所を制圧し、同市を守るべき警察、軍は軍服を脱いでほうほうの体で逃走したという。庇護を失った市民は市外、県外に逃げまどい、その数は45万人にも上ると言われるが、隣接するクルド自治区では殺到する難民に固く門戸を閉ざして、騒動に巻き込まれまいと必死だ。 イラクの治安は、2011年末

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    skam666 2014/06/12
    “首都陥落などという悪夢が、悪夢ではないかもしれない、という不安が、イラクを包んでいる”
  • 仏紙の風刺画は被災者を傷つけたか

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔10月8日号掲載〕 2020年東京五輪が決まった直後、フランスの週刊紙カナール・アンシェネが日で五輪が開催されることを皮肉った風刺画を掲載した。福島第一原発の放射能汚染で手や足が3になった力士が相撲を取る漫画だ。これを受けて、菅義偉官房長官は「東日大震災で被災した方々の気持ちを傷つける。汚染水問題について誤った印象を与える不適切な報道だ」と述べ、この風刺画に対し公式に抗議した。 フランスのメディアが日政府の怒りを買うのはこれが初めてではない。昨年10月にもフランスのテレビ番組が福島原発事故に関連する同様のジョークを放送し、物議を醸した。 フランスには長い風刺の歴史がある。1881年の出版自由法以来、フランスでは滑稽でひどく残酷な風刺画が発達してきた。誰かの悲劇や苦境をからかうのも表現の自由の一部と考えられている。権力者を皮肉るだけにとどまらず

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    skam666 2013/10/15
    “汚染水の風刺画に不快感を覚えた日本人は多いだろう。原発事故の被害者が差別の目で見られかねないことを知っているからだ”
  • エジプトの「不愉快な現実」

    エジプトが混沌としている。 断月明けの祝日が終わった直後の8月14日、軍は一斉にムルスィー前大統領派の強制排除に乗り出し、1週間で800人以上の死者を出した。衝突はその後も各地で続き、外出禁止令が発出され、20日にはムスリム同胞団の最高指導者ムハンマド・バディーア氏が拘束された。その前日には、ムバーラク元大統領の保釈可能性が浮上している。これはいったい何だ? 2年半前に転覆した旧体制を復活させることなのか? 混乱しているのは、事態の展開ではない。それを見つめるエジプト、および中東の知識人や活動家たちの言説である。7月の軍クーデター以降同胞団系のメディアは閉められているので、エジプト国内メディアのほとんどが軍に支えられた暫定政権支持派だろうが、その同胞団に対するバッシングは、凄まじい。同胞団=テロリスト、ファシスト、独裁、といった常套句が溢れ、「同胞団は終わった」と主張する。 すでに暫定政

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    skam666 2013/08/24
    “暫定政権側は同胞団壊滅が視野にある。だから国際社会がいかに「同胞団との調停を」と要求しても受け入れられない(略)理解できないのは左派系、リベラル系知識人がほぼこぞって同胞団叩きの論理に乗っていること”
  • アフリカは投資を待つ

    今年2月、アフリカのケニアとモザンビークを取材しました。日からはドーハ経由でナイロビへ。ケニアでの取材が終わった後、ナイロビからいったん南アフリカのヨハネスブルクへ出て乗り換え、モザンビーク第2の都市ナンプラへというコースでした。 長時間のフライトで、日にいるときより長い睡眠がとれ、睡眠不足を解消できたという利点はあったものの、いかんせんアフリカは日にとって遠い場所です。 ナンプラでは、空港の税関職員の腐敗にビックリ。入国の際も出国の際も、スーツケースから金目の物を見つけ出すのに必死で、入国手続きが遅れようが意に介しません。何かと難癖をつけ、それに真面目に応えようとしていると、しびれを切らして、「マネー、マネー」と囁くではありませんか。 いまどき、まだこんな国があるのか。驚かされましたが、そのモザンビークも、内戦の傷跡から立ち上がりつつあります。 ケニア駐在の日人ビジネスマンたちか

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    skam666 2013/03/14
    “アフリカの要求は「援助より、もっと投資を!」”“アフリカ開発銀行の推計によると、2000年にはアフリカの中間所得層は約2億2000万人で、人口の27%でした。それが、いまでは約3億5000万人で、全体の34%を占める”
  • 薄れるアラブ諸国の対日関心?

    民主党が大敗した選挙から10日が過ぎ、自民党政権が返り咲いた。内憂外患だった近年の日政治の重大な節目として、この政変は中東諸国でも大きく報じられている違いないと、あれこれアラブ系メディアの報道ぶりを気にしている。だが、意外なことに、あまり報道がない。 あるとすれば、せいぜい湾岸産油国の報道で、経済に力点を置いた内容。安倍政権の成立で日経済が再生するか、に注目が集まっている。 三年前、民主党政権が成立したときには、中東諸メディアはむしろ政治に注目していた。特に、鳩山内閣が米政権との距離を取るのでは、という点に関心が集中した。日の動向への興味は主として、その対米関係のありように向けられていたのである。 2004年に日がイラクに自衛隊を派遣した際にも、中東各メディアでは対米追随批判の論調が展開された。「第二次大戦で米軍によって広島・長崎に原爆を落とされたというのに、なぜ対米追随を続けるの

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    skam666 2013/01/07
    “日本の動向への興味は主として、その対米関係のありように向けられていた(略)関心を低下させている(略)原因のひとつに、「アラブの春」以降のアラブ諸国の「内向き」化と、対米関係の変化がある”
  • シェール革命とはいうけれど

    アメリカはシェール革命に沸いています。これまで天然ガスの輸入大国だったアメリカが、一転して天然ガス輸出国になりそうだというのですから、大きな変化です。 シェールガスの採掘が始まっている地方では、全米から人が集まり、好景気を謳歌しています。私も去年3月、アメリカの採掘現場を取材しましたが、掘削が極めて簡単な上に、いったん掘り当てれば、後は自然に噴出してくるのですから、管理も楽です。 シェールガスとは、地下深くにあるシェール(頁岩)の隙間に存在する天然ガスのこと。シェールオイルは、ここに埋蔵されている石油のことです。 このシェール層の岩盤を破砕してガスや石油を取り出す技術アメリカで開発されたことにより、大量の天然ガスや石油が新たに採掘できるようになりました。これがシェール革命です。誌日版12月12日号は、これを特集しています。 特集記事は、こう書きます。「最新の、ただしかなり乱暴な掘削技

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    skam666 2012/12/10
    ガス価格は原油価格に連動し、売買契約は20年ごと/米でガス価格低下、契約価格と市場価格の差が拡大/米が中東から撤退すればシーレーン防衛は中国海軍が行う。中国海軍の存在感増大は日本にとって大きな圧力
  • 村上春樹でなく莫言がノーベル賞でよかった訳

    今週のコラムニスト:李小牧 〔11月14日号掲載〕 ご存じのとおり、今年のノーベル文学賞はわが中国の作家、莫言(モー・イエン)に決まった。直前のイギリスの賭け会社のオッズでは日の村上春樹が1位で莫言は3位だったというから、予想を覆す大逆転だ。 とはいえ、日に24年間住み、この国を第二の故郷として愛する私としては、日を代表する作家を蹴落として中国人の莫言が受賞することには複雑な感情もある。村上のベストセラー『1Q84』だってちゃんと買ってある(まだ読んでいないが)。 人民日報や新華社通信などの共産党の宣伝に忙しいメディアは、中国人にとっての快挙を「ほぼ」手放しで喜んでいた。まったくの手放しでないのは、莫言の受賞が「中国国籍の中国人がノーベル文学賞を受賞するのは初めて」と、実にややこしい説明をしなければいけない事情が物語る。 ノーベル文学賞を取った「中国人」は莫言が初めてでなく、89年の

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    skam666 2012/11/20
    莫言は元軍人で体制側と考えられているため中国の文化人から受賞が評価されない/しかし莫言は必ずしも体制に従順でない/受賞の権威のため、莫言が反体制的言動をとっても政府は弾圧しにくいかもしれない
  • 「ガイジン地獄」六本木へようこそ

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 羽を伸ばしたくなる夏に、夜遊びはつきもの。ビールと新しい出会いを求めて、六木にでも繰り出そうか――こんな思いつきも不思議ではない。だが先日、友人に会うために六木を訪れた私は、この選択肢がもはや存在しないことを思い知らされた。 今の六木はあまりに汚くて、危なくて、悲惨な場所だ。六木と比べたら、あの歌舞伎町さえも銀座並みに小奇麗に思えてくる。 かつてこの街にあった無邪気さは、シニシズムに取って代わられた。六木交差点の辺りで立ち止まれば、ストリップを見ないかと誘う客引きの男や、フェラチオや路上セックスを堂々と持ち掛けるアジア系の売春婦がひっきりなしに寄ってくる。通りにはフライドチキンや油やハンバーガーの臭いが漂い、あちこちのクラブで麻薬が半ば公然と売られている。 シックで素敵なレストランはどこも店じまいしてしまった。酒や外国人との会話を楽しみに六

    「ガイジン地獄」六本木へようこそ
    skam666
    skam666 2010/08/17
    “六本木は「反・外国人」の象徴になってしまったのかもしれない。だが実際には、今の六本木は外国人の私にとっても地獄のような場所だ”
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