マクドナルドは今回の会見で、業績回復に向けた施策として、「ビジネスリカバリープラン」も発表した。プランは、(1)より顧客にフォーカスした取り組み、(2)店舗投資の加速、(3)コストと資源効率の改善、(4)地域に特化したビジネスモデル──の4つの柱からなる。 「改革の方向性は、私たちオーナーが望むものと一致している」。あるフランチャイズ店(FC)オーナーは、改革の柱を見てこう語る。 このオーナーが評価するのは、(4)に挙げた地域に特化したビジネスモデルだ。具体的には、5月から「地区本部制」を導入する。全国の店舗を東日本地区、中日本地区、西日本地区の3地区に分けて、それぞれ地区本部長を置く。地区本部長の下で、店舗運営やマーケティングを行い、段階的に人事や財務、店舗開発などの権限を委譲していく予定だ。 実はマクドナルドが地区本部制を導入するのは、今回が初めてではない。この制度は、米国など世界のマ