全日本空輸は4月から、国内線の普通席で無料提供する飲み物を、日本茶と水だけにする。無料だったコーヒーやジュース、スープは「スターバックスコーヒー」をはじめとする有名ブランドの製品に切り替えて、有料化する。機内サービス見直しでコストを削減するとともに、利用客の好みの多様化に対応する。 有料で提供するのは、みかんジュース(税込み500円)、ダージリンティー(300円)、オニオングラタンスープ(500円)など。国際線ビジネス席で提供しているワイン(1千円)や日本酒(1千円)も普通席で出す。 全日空は2010年3月期連結決算で7年ぶりの営業赤字になる見通し。機内サービスを有料化する手法は、格安航空会社を中心に海外で広がっている。(澄川卓也)