食肉の生食のリスクについて前々回のエントリーで簡単に取り上げましたが、改めてもう少し詳しく検証を行おうと思います。今回は東京都が行った調査をもとに、顧客と店双方の意識と生食用食肉の提供状況について確認してみます。なお、資料のグラフ関係は特に断らない限り、東京都が行った「食肉の生食による食中毒防止のための効果的な普及啓発の検討(中間とりまとめ)」報告書の資料編から引用しています。 生食の現状について まず、食肉の生食が現状どのように行われているのかを確認したいと思います。消費者がよく食べるメニュー(上段)と飲食店における提供メニュー(下段)消費者がよく食べるメニューの上位3品は「牛肉のユッケ・タルタルステーキ」・「牛肉のたたき」・「馬肉の刺身」です。鶏肉や内蔵肉が含まれていないところに多少の警戒心が感じられます。「牛レバ刺し」については5位でほぼ4人に1人がよく食べていると返答しています。一