内閣府の検討会が、東海から九州にかけての太平洋側海底に横たわる「南海トラフ」で連動型の地震が起きた場合、10県で震度7の揺れ、6都県で20メートル以上の津波に襲われるところが出てくるという見通しを公表しました。 深刻なのは震源域内にある中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)など原発への影響です。浜岡原発では予想される津波の高さが21メートルと、現在建設中の防波壁の高さを超えます。地震列島の原発の危険性がいよいよ明らかです。 地震や津波の想定見直し 南海トラフは西日本が載るユーラシアプレート(岩板)に南東からフィリピン海プレートが沈み込んでいる場所です。トラフ沿いに東海、東南海、南海などの地震が繰り返し発生しています。内閣府の検討会は東日本大震災を受け、これらの震源域が連動し、最大限の地震が起きた場合の被害想定を検討しました。予想される「西日本巨大地震」の規模はマグニチュード(M)9・0となり、
![主張/南海トラフ地震/地震列島の原発やはり危険だ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8510216a130e7d5e9d1c2a4860958f4849328594/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.jcp.or.jp%2Fakahata%2Fweb_img%2Fakahata-kakusan.jpg)