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*Musicと佐々木敦に関するtxmx5のブックマーク (23)

  • あなたの知らない灰野敬二、あなたの知らない音楽の謎 | CINRA

    「生きた伝説」という言い方はクリシェだけれど、灰野敬二というミュージシャンほど、この言葉にふさわしい存在はいない。今年、還暦を迎えたこの音楽家は、間違いなく、世界中を見回してみても比肩する者のない、稀有にして偉大な、そして謎に満ちたアーティストである。この映画は、そんな「生きた伝説」の意外(?)な素顔に迫った、ユニークなドキュメンタリーだ。 伝説というからには、そこにはおのずから、神秘的な色彩が生じてしまう。実際、灰野敬二には、その風貌や言動も含めて、強烈な神秘性が否応なしに纏い付いている。そのライブは、一種、儀式めいた張り詰めた空気が支配しており、ソロや不失者、静寂といったバンドを従えて、唯一無二の音を奏でるその姿は、さながら司祭のようである。だから灰野敬二のドキュメンタリー映画と聞いた時、僕がすぐさま想像したのも、やはり極度に神秘的な雰囲気だった。それは無理からぬことだったろう。たとえ

    あなたの知らない灰野敬二、あなたの知らない音楽の謎 | CINRA
  • 網守将平が佐々木敦、永井聖一と語り合う「コロナ以降の音楽」 | CINRA

    東京藝大の作曲科出身で、アカデミックなオーケストラ作品を手掛ける一方、ソロでは先鋭的な電子音響からポップスまで、実に多彩な作風を展開する音楽家・網守将平。近年では大貫妙子やDAOKOの作編曲を手掛けるなど、さらに活動の領域を広げ、その異才ぶりは多くの人に知れ渡っている。新作『Ex.LIFE』では自身の歌とビートを封印し、またしても新たな境地へと踏み込んでみせた。 今回CINRA.NETでは、網守が以前より影響を公言しているHEADZの佐々木敦と、DAOKOのバンドで活動をともにし、『Ex.LIFE』にも参加している相対性理論の永井聖一を迎えての鼎談を企画。『あいちトリエンナーレ』とコロナ禍を経て、普遍を目指したというアルバムを起点に、これからの音楽、芸術・文化のあり方について語り合ってもらった。 網守将平(あみもり しょうへい) 音楽家 / 作曲家。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。同大学院

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  • 空間現代 Kukangendai

    txmx5
    txmx5 2019/04/10
    “佐々木敦 [批評家/HEADZ主宰]”
  • Interview 蓮沼執太 ✕ 佐々木敦 Session 1

    前作『時が奏でる – Time plays so do we.』から4年半の歳月を経て完成した、蓮沼執太フィルのニューアルバム『ANTHROPOCENE|アントロポセン』。 ここでは、蓮沼フィルの生みの親でもあり、蓮沼執太との関わりも永く深い、批評家・HEADZ代表の佐々木敦さんとのオフィシャル対談をお届けします。 佐々木さん曰く、聴いて5秒ぐらいで「これはすごい。傑作だなって」って。前作『時が奏でる』を超えたなぁって思った。 という新作は、どのようにして生まれたのでしょうか? 2014年『時が奏でる』の完成と全国ツアーの話題を入り口に、現在2018年に至る心境の変化を丁寧に振り返っていきます。

    Interview 蓮沼執太 ✕ 佐々木敦 Session 1
  • 微かな「抵抗」としてのヒップホップ(『ソフトアンドハード』より)

    一九九九年八月一二日、新宿リキッドルームでのオールナイト・イヴェント「WORLD FAMOUS VOL.5」。その晩のヘッドライナーは、米国西海岸のヒップホップ集団リヴィング・レジェンズだったのだが、そもそもレジェンズ自体が複数のラッパーとDJから成るフレキシブルな組織体である上、日側からのゲストなども多数加わったその夜のライヴは、何組ものパフォーマンスが入れ替わり立ち替わり行われていく、きわめて中味の濃いものだった。しかしその中でも、とりわけ僕が強いインパクトを受けたのは、シンゴ2というアーティストのライヴだった。 シンゴ2は、アメリカ在住の若い日人ラッパーである。彼はもともと一曲の内に日語と英語のリリックが交錯するバイリンガルなスタイルによって注目されたが、CD二枚組の最新アルバム『緑黄色人種』では、一転して全曲、日語のみでラップしている。しかしそれは、たとえばアメリカ海外

    微かな「抵抗」としてのヒップホップ(『ソフトアンドハード』より)
  • 佐々木敦が語るHEADZの20年と、変化してきたライブハウス文化 | CINRA

    批評家の佐々木敦が主宰する音楽レーベルHEADZが、昨年発足20周年を迎えた。それを記念して、5月に開催されたイベント『HEADZ 20th Anniversary Party“HEADZ 2015-1995=20!!!”』の会場は、HEADZとは1年違いで今年20周年を迎えたTSUTAYA O-nest。HEADZとO-nestの関係性は深く、2000年代半ばまではHEADZが日での普及に大きく貢献したポストロック / エレクトロニカ系の来日公演の会場として、00年代後半からは日人アーティストのレコ発、さらには雑誌『エクス・ポ』の発行にあわせて開催されていたライブとトークのイベント『エクス・ポナイト』の会場として、これまで歩みを共にしてきている。その長い歴史はライブハウスという「場」の意味合いがいかに変化してきたかを表しているとも言えよう。 そこで今回は、佐々木にHEADZとO-ne

    佐々木敦が語るHEADZの20年と、変化してきたライブハウス文化 | CINRA
  • メロキュアの新作に感じる“完璧な流れと繋がり” 佐々木敦が「復活」の意図を読み解く

    こちらの方面にはとんと疎いもので、この原稿を依頼されるまでメロキュアの楽曲をまともに聴いたことがなかった。名前は知っていたし、岡崎律子が亡くなっていることもどこかで耳にしていたとは思う。だが彼女たちの作品を纏まったかたちで聴いたのは今回が初めてなのだ。なのでこのレビューを書くには私は間違いなく不適格である。何かの誤解によって話が来たわけではない。アニソン的なるものへの関心をほぼまったく持ち合わせていないことをわかった上での、今回編集協力をされている栗原裕一郎氏からのご指名だったのだが、何故に私に? という疑問は今なお拭い切れない。ともあれ書き始めてはみるが、どうか上のような事情を踏まえてお読み戴きたい。ゆめゆめ「コイツ何もわかってない!」などとお怒りにならぬよう。 ゼロ年代に入って暫くしたあたりから、という気がするのだが、いわゆるJポップと呼ばれているものだけでなく、もう少し枠を広げて、日

    メロキュアの新作に感じる“完璧な流れと繋がり” 佐々木敦が「復活」の意図を読み解く
  • 音楽で読み解くニッポンの転換期『ニッポンの音楽』著・佐々木敦(佐々木 敦)

    講談社現代新書より『ニッポンの音楽』を上梓した。1960年代末から2010年代(わたしは「テン年代」と呼んでいる)半ばの現在までに至る「ニッポンの音楽」=「日のポピュラー・ミュージック」=「Jポップ」の歴史を、わたしなりに辿り直してみたものである。 歴史と言いつつも、ざっと45年、ほとんど半世紀に至らんとする長い長い時間のあいだに「ニッポンの音楽」に起こったことのすべてに触れることなど到底出来ないし、そんなことはわたしの手に余る。そこでわたしは一章分をおよそ10年=ディケイドとして、それぞれの章を一種の物語仕立てにして語ってみることにした。 物語であるからには登場人物たちが、主人公が居る。それが第一章(70年代)は、はっぴいえんど、第二章(80年代)はイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)、幕間を挟んで第三章(90年代)は「渋谷系」と呼ばれたフリッパーズ・ギターとピチカート・ファイヴ

    音楽で読み解くニッポンの転換期『ニッポンの音楽』著・佐々木敦(佐々木 敦)
  • 『ニッポンの音楽』が描く“Jポップ葬送の「物語」”とは? 栗原裕一郎が佐々木敦新刊を読む

    「史観」という言葉がある。「唯物史観」であるとか「自虐史観」であるとか、音楽の場合だと「はっぴいえんど史観」であるとか、歴史に対するときに採られる見方や立場、価値判断のことだ。これが極端に偏ると、捏造に基づく偽史や、悪い意味での歴史修正主義に陥ったりするわけだが、無数にある史実のどれを選び、どう評価するかということだけでも、史観は自動的に生じてきてしまうものではある。学校の歴史教科書にも史観はあるし、たとえば、あらん限りの資料を渉猟し、できうる限りそれらをそのまま提示して、1968年という「政治の季節」を実証的に丸ごと描き出そうとした小熊英二の『1968』にだって史観は存在している。 結局、人それぞれに史観はあり、史観の数だけ歴史はあるわけで、主観と客観は史観の強弱のグラデーションでしかないということもできるだろう。 歴史を描こうとする者は、このグラデーションの幅のどこかに自分を置くことに

    『ニッポンの音楽』が描く“Jポップ葬送の「物語」”とは? 栗原裕一郎が佐々木敦新刊を読む
  • 佐々木敦『ニッポンの音楽』(講談社現代新書) 6点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    12月28 佐々木敦『ニッポンの音楽』(講談社現代新書) 6点 カテゴリ:社会6点 1960年代の終わりから現在に至る日のポピュラーミュージックの歴史をコンパクトにまとめた。帯に「Jポップ誕生「以前」と「以後」の45年を通覧する」とあるように、Jポップがいかにして生まれ、いかにして終わったかということを語ったになります。 具体的言えば、はっぴいえんど、YMO、渋谷系(フリッパーズ・ギターの2人とピチカート・ファイヴ)、小室哲哉、中田ヤスタカに焦点を当て、それぞれの「物語」を語りながら日音楽シーンとその変化を浮かび上がらせる構成になっています。 目次は以下の通り。 第一部 Jポップ以前 第一章 はっぴいえんどの物語 第二章 YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の物語 ~幕間の物語(インタールード) 「Jポップ」の誕生~ 第二部 Jポップ以後 第三章 渋谷系と小室系の物語 第四

    佐々木敦『ニッポンの音楽』(講談社現代新書) 6点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
  • 山本精一、ひとりの大音楽家(「なんとなく、クリティック」)

    さんと最初に話したのがいつだったのか、精確には覚えていない。たぶん九十年前後くらい、ボアダムスのインタビューの席だったと思う。ボアの取材は結構やった筈だが、山さんが同席していたのは一、二度くらいだったと記憶する。そのあとは想い出波止場だ。これも何度かやった。とにかく最初の頃はインタビューだった。九十年代半ばにHEADZを作ってからは、ライター仕事以外でも、自分のかかわったコンピに参加してもらったりライヴに出ていただいたり、あれこれとお世話になりつつ、現在に至っている。 HEADZがまだレーベル機能を持っていなかった頃、今も続いているウェザーはPヴァインと組んでやっていた。私が企画と宣伝協力をしてPヴァインの担当がA&R。あるとき山さんから、長い時間を掛けて作ってきたソロ・アルバムが遂に完成したので、ウェザーから出せないかと打診があった。周知のように山精一の音楽は想い出波止場ひとつ

    山本精一、ひとりの大音楽家(「なんとなく、クリティック」)
  • 7/25に2冊同時発売!『ex-music〈L〉ポスト・ロックの系譜』『同〈R〉テクノロジーと音楽』(佐々木敦 著) (ブログ * ARTES)

    « 『ステレオ』で『〈クラシック〉と〈ポピュラー〉』が紹介されました | TOP | 『いける、いけない』で『現代政治と現代音楽』が紹介されました » 2014年06月23日 7/25に2冊同時発売!『ex-music〈L〉ポスト・ロックの系譜』『同〈R〉テクノロジー音楽』(佐々木敦 著) 音楽の地殻変動をとらえた名著『ex-music』ニュー・ヴァージョン登場! 演劇、文学、映画音楽とジャンルを横断して精力的な批評活動を続けている佐々木敦が、ポストロック・テクノミュージック・電子音楽のミュージシャンたちを論じた名著『ex-music』が12年振りに復活! 新たな論考を加えて、「〈L〉ポスト・ロックの系譜」「〈R〉テクノロジー音楽」の2分冊に新編集。ハンディなサイズに収め、お求めやすくなりました。 『ex-music〈L〉ポスト・ロックの系譜』 『ex-music〈R〉テクノロジ

  • ダニエル・ラノワ「ソウル・マイニング 音楽的自伝」書評 「魂の採掘」でサウンドを革新|好書好日

    ソウル・マイニング 音楽的自伝 [著]ダニエル・ラノワ ダニエル・ラノワは、カナダ出身のミュージシャン、レコーディング・エンジニアである。鬼才ブライアン・イーノとの共同作業——とりわけアイルランドの世界的ロック・バンドU2のアルバム——や、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ネヴィル・ブラザーズといった有名アーティストとの仕事で知られている。書は、とはいえ音楽ファン以外にはあまり知られていないラノワが、自ら半生を振り返った一冊である。 カナダの仏語圏ケベック州で生まれたラノワは、10歳までフランス語しか話さなかった。両親の離婚によって英語圏のオンタリオ州に引っ越して以後、幼い頃から身近にあった音楽を一生の仕事にすると決め、兄と自前のスタジオを開設する。安くて上手(うま)くて創意工夫に富んだエンジニアとして名を馳(は)せたラノワに、ブライアン・イーノと名乗る男からコンタクトがある。既にイーノは

    ダニエル・ラノワ「ソウル・マイニング 音楽的自伝」書評 「魂の採掘」でサウンドを革新|好書好日
  • 「天國のをりものが―山崎春美著作集」書評 アングラ雑誌、彩った早熟少年|好書好日

    天國のをりものが―山崎春美著作集1976—2013 [著]山崎春美 1970年代後半から80年代前半にかけて、山崎春美という名前は常にエキセントリックな輝きと共にあった。彼が率いたガセネタとタコというバンドは、日音楽シーン、それも非常にアンダーグラウンドな音楽の世界において、登場した時から伝説と化していた。 そして彼があちこちのやはりアンダーグラウンドな雑誌に書き散らしていた種々雑多な文章は、偶然目にするたびに異様な吸引力を発揮して私を捕らえた。彼はいつも、清新かつ邪悪な視線で世界を見回しながら、当時凄(すさ)まじい勢いで数量を増しつつあった音楽や書物から対象を選び出しては、直観的でありながら強靱(きょうじん)な分析力を発揮して、独創的なレトリックを駆使した華麗な文体で誌面の隅を秘(ひそ)かに彩っていた。殊更に熱心に彼の文章を渉猟していたわけではないが、私はライター山崎春美のファンだっ

    「天國のをりものが―山崎春美著作集」書評 アングラ雑誌、彩った早熟少年|好書好日
  • 「デレク・ベイリー インプロヴィゼーションの物語」書評 世界に向きあう自由のレッスン|好書好日

    デレク・ベイリー インプロヴィゼーションの物語 [著]ベン・ワトソン デレク・ベイリーは英国のギタリスト。1930年に生まれ、2005年に没した。彼はフリー・インプロヴィゼーションと呼ばれる特異な音楽の創始者のひとりとされている。著者ワトソンは、ベイリー人と関係者への取材を基に、この大部の評伝を書き上げた。原著の刊行以来、音楽ファンの間では邦訳が待ち望まれていた。日語にしたのはベイリーの不朽の名著『インプロヴィゼーション』の訳者でもあり、人とも長年に及ぶ親交があった木幡和枝氏である。 典型的な労働者階級の一家に生まれ、やがて音楽に興味を持ち、ギター奏法を独習し、プロのギタリストとして稼ぐようになったベイリーは、10年近い月日を商業的な音楽の世界で過ごした後、ジャズのアドリブとは全く異なる「即興演奏」の可能性を発見し、追究し始める。それは過去には存在していなかった決定的に新しい音楽だっ

    「デレク・ベイリー インプロヴィゼーションの物語」書評 世界に向きあう自由のレッスン|好書好日
  • 佐々木敦 on Twitter: "サブカル論でフリッパーズギターについて話してた時に気づき、怪訝に思って有能な調査員N君に確認を依頼して判明したのだが、何者かによって最近、活動期間やディスコグラフィーが二年繰り上げられている。ご丁寧に全部辻褄が合うように書き換えられているのだが、その意図はナゾ過ぎ…"

    サブカル論でフリッパーズギターについて話してた時に気づき、怪訝に思って有能な調査員N君に確認を依頼して判明したのだが、何者かによって最近、活動期間やディスコグラフィーが二年繰り上げられている。ご丁寧に全部辻褄が合うように書き換えられているのだが、その意図はナゾ過ぎ…

    佐々木敦 on Twitter: "サブカル論でフリッパーズギターについて話してた時に気づき、怪訝に思って有能な調査員N君に確認を依頼して判明したのだが、何者かによって最近、活動期間やディスコグラフィーが二年繰り上げられている。ご丁寧に全部辻褄が合うように書き換えられているのだが、その意図はナゾ過ぎ…"
  • オモシロ過ぎるのでコピペ | How It Is

    僕のワセダの生徒の期末レポートの一部です。あまりに笑ったので思わずコピペ。いやーそうなるといいねー(誤字等も原文ママで表記してあります)。 今から10年後のJポップの世界 今の日の現状をみていて思うのは、個々人の趣味、興味の細分化がなされてきているということである。日のサブカルの発達をみてもこれは否定できない事実である。これはこれからの日音楽シーンにも当てはまることであると思う。さて、ここから何を導きだすか。結論から言わせてもらえば、今から10年後のJポップの世界ではエイベックスの時代は終わり、佐々木先生が率いるHEADZが日音楽シーンを圧巻しているだろうということである。 (中略) さて、現在の音楽シーンを引っ張る事務所がどんどん苦戦していく中で、10年後、ホースとdetuneを主軸にした、まさに「ミクロの時代」にふさわしい事務所である佐々木先生率いるHEADZは、好みが細分

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  • 「もっと失敗しろ」―佐々木敦×湯浅学@早稲田大学 : MAKE SOME NOISE

    早稲田大学教育学部の佐々木敦の授業に、ゲストで湯浅湾のヴォーカルをつとめる音楽評論家湯浅学がやってくるというので、冷え冷えする9℃の東京をてくてく歩いて教育学部まで行ってきた。途中大隈講堂前あたりの銀杏の葉がまるでじゅうたんのように、あたり一面に敷き詰められていて、雨で下がったテンションが少し上がる。巨大な教室に早めに到着すると、教室の前半分はスカスカで、生徒たちは皆教室後方にかたまっていた。吉増剛造の授業のときもそうだったのだけど、放っておくと学生たちはみんな後方にたまって、実に授業がしにくそうだなと思う。今日も講師陣はたぶん話しにくかったんじゃないかな。ということで前方左側に座る。 授業は、緩いトークという感じで始まる。まず音楽界の近況から。佐々木氏が、「最近の若い人で貪欲な音楽好きが減っているのではないだろうか」と問題提起すると、湯浅氏が「みんな洋楽聴かないよね」と言う。「カラオケで

    「もっと失敗しろ」―佐々木敦×湯浅学@早稲田大学 : MAKE SOME NOISE
  • 日本音楽即興学会(JASMIM)2011大会報告

    講演『即興の解体/懐胎 演奏と演劇のアポリア』佐々木敦、2011年4月発刊の(同名)著書について 去る4月末に『即興の解体/懐胎 演奏と演劇のアポリア』を上梓された佐々木敦さんをお招きして、同著に関する講演と質疑応答を行います。 【講演者】 佐々木敦(Atsushi SASAKI) 批評家。HEADZ主宰。雑誌「エクス・ポ」「ヒアホン」編集発行人。早稲田大学、武蔵野美術大学非常勤講師。映画音楽から、文学・演劇・ダンス・思想など多彩な領域で批評活動を展開。(amazonより引用) 【同著紹介】 (朝日新聞2011年6月26日、書評・奥泉光より抜粋引用) デレク・ベイリー、大友良英といった先鋭的演奏家の仕事、および日の現代演劇に即しつつ、驚くべきことの出現という即興の理念の実現可能性を理論的に探求して行く。・・・書の探求は、・・・「反復」をめぐる思考へと人を誘うだろう。 【報告】 201