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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (16)

  • 第24回 世紀の大発見「タイタニック号、発見!」のウソ

    第5章 1956- 第二期黄金時代からさらなる挑戦へ 第24回 世紀の大発見「タイタニック号、発見!」のウソ 前回は深海生物の“世紀の大発見”を紹介しました。見つけたのはナショナル ジオグラフィック協会がずっと支援をしている地質学者のち海洋考古学者のロバート・バラードです。でも、ロバート・バラードといえばやっぱりタイタニック号ですよね。これも“世紀の大発見”でしょう。というわけで、今回はバラードの世紀の大発見第2弾として、タイタニック号をとりあげてみます。 ロバート・バラードがタイタニック号を発見したのは1985年9月1日のこと。場所はカナダ・ニューファンドランド沖550キロの水深約3800メートルの海底です。大発見のニュースは一気に世界をかけめぐり、『ナショナル ジオグラフィック』の1985年12月号にはバラード自身が「我々はいかにしてタイタニック号を見つけたのか(How we foun

  • 【動画】体長4メートル、重さ180キロの巨大淡水エイが捕まる、メコン川

    延長約4300キロメートルのメコン川は、ラオスからカンボジアあたりまで下ってくると、砂州や木々に覆われた島々の間をゆるやかに流れている。穏やかな川面からは、水中の生き生きとした命の営みは想像しがたい。 だが、この約160キロメートルの水域では、毎年2000億個もの魚卵が産みつけられる。メコン川は、地球上で最も魚が多い川のひとつだ。川の淵は水深80メートルにも達し、世界で最も危機に直面している最大級の淡水魚にとっての避難所になっている。 普段は、その豊かな生態系が人々の目に触れることはない。だが先日、濁った川底から、体長約4メートル、体重180キログラムの巨大淡水エイが、漁師たちの手で引き上げられた。釣り針にかかった小さな魚を飲みこんだたために偶然捕獲された魚だ。漁師たちが、このメスのエイを救うために助けを呼んだところ、駆けつけた救出チームが、エイから釣り針をはずし、体重と体長を計測して、無

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  • 第4回 あの「恐竜博士」の意外な経歴

    「科博の恐竜の先生」である真鍋真さんは、恐竜好きの市民からしてみると、まさに「恐竜博士」であって、メディアもなにかわからない海外の恐竜ニュースがあると、かなりの確率で真鍋さんに連絡して解説を請うてきた。恐竜ニュースの背後に真鍋さんあり、ということが多い。 何年かに一度の「恐竜博」では企画を成り立たせるために東奔西走してぼくたちの知的欲求を満たしてくれる。最近、バージニア・リー・バートンの名作絵『せいめいのれきし』が、作中の生命史情報をアップデートして改訂版になった時、「まなべ まこと 監修」というクレジットが入ったのには「なるほどそうだよね」と膝を打った。 真鍋さんは、ぼくたちの社会において自然史分野で信頼を集める、国立科学博物館の研究者として、なにか日の「恐竜文化」「古生物文化」のごときものの一端を20世紀末からずっと支え続けている感がある。 一方で、研究者としての真鍋さんは、前述の

    第4回 あの「恐竜博士」の意外な経歴
    userinjapan
    userinjapan 2019/07/11
    “自分の好きなものに出会うのは、早いに越したことないかもしれないけど、別に、子どものうちに出会ってなくても何とかなりますみたいな”
  • 【動画】ウミグモは「脚呼吸」、腸で酸素運ぶ

    8脚で海底を歩き回るウミグモは、陸生のクモの仲間のようにも見えるが、クモと近縁の生きものではない。(参考記事:「まるでクモ!?一生を木で暮らすカニの新種を発見」) 世界には約1000種のウミグモが存在し、その大きさは数ミリメートルからディナー用プレートほどのものまでさまざまだ。体の大半は脚で、胴体は小さく、獲物の体液を吸う尖った吻(ふん)が頭の先にある。(参考記事:「夢に出てきそう? 不気味な深海のモンスター」) 「ウミグモの体内の活動は、すべて脚の中で行われます」。ウミグモに関する新たな論文の共著者で、米ハワイ大学の海洋生態学者エイミー・モラン氏はそう語る。「彼らの精巣と卵巣は脚の中にあり、メスが卵をしまっておくのも脚の中です」(参考記事:「交尾の後にメスの交尾器を壊してしまうクモを発見」) エイリアンのような姿のウミグモは、陸生のクモとは遠い親戚にあたる。(PHOTOGRAPH BY

    【動画】ウミグモは「脚呼吸」、腸で酸素運ぶ
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    userinjapan 2017/07/12
    足が腸、腸が心臓
  • 新種の寄生バチを発見、宿主を操り頭を食い破る

    新たに発見されたクリプトキーパー。どうやって宿主を操っているのかは、まだわかっていない。(PHOTOGRAPH BY ANDREW FORBES, UNIVERSITY OF IOWA) 新たな寄生バチが発見された。その悪魔のような生態から、混沌を司るエジプトの神セトにちなんでEuderus setと学名が付けられた。通称はクリプトキーパー。“棺の番人”という意味だ。 米国南東部に生息するこのハチは、別の寄生バチであるタマバチの仲間Bassettia pallidaが作った「虫こぶ」に卵を産みつける。虫こぶは、寄生バチの幼虫などが木の一部をふくらませて作る突起で、このタマバチはカシの木に虫こぶを作る。(参考記事:「虫こぶ――虫がつくった究極の芸術作品」) 虫こぶに産みつけられた卵が孵化すると、クリプトキーパーの幼虫は自力でタマバチに寄生してその体を乗っ取り、木に穴を開けて外へ出ようとする。

    新種の寄生バチを発見、宿主を操り頭を食い破る
  • 写真で見る避妊具の歴史、古代ローマ時代の品も | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ゴードン氏によると、ペッサリーは「一種の隔壁」となる避妊具だ。子宮の入り口部分で子宮をふさぐために使用される。写真は紀元前200~西暦400年ごろのものと推定される古代ローマの青銅製ペッサリー。(PHOTOGRAPH BY SCIENCE MUSEUM, LONDON, WELLCOME IMAGES) ローマ教皇フランシスコは2月18日、「避妊は絶対悪でありません」と述べ、ジカ熱の脅威にさらされる国に住む女性の避妊を容認する見解を示した。人類がはるか昔から行ってきた避妊に対し、カトリック教会が歴史的にとってきた立場を考えると、ローマ教皇の発言は大きな変化ととらえることができる。(参考記事:「ジカ熱の流行は中絶に対する考えを変えるのか?」) 避妊には経口避妊薬のほか、さまざまな避妊具が使われ、その歴史はとても長い。米国での避妊と中絶について書かれた『Woman's Body, Woman'

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    userinjapan 2016/11/29
    凄まじい
  • 世界のすべての人にトイレを、写真12点

    バンガロール(インド)のビルの屋上にあるトイレ。人口12億人のインドでは半数の人々がトイレのない環境で暮らしている。(PHOTOGRAPH BY ANDREA BRUCE) 11月19日は、華やかさにはほど遠い記念日「世界トイレの日」だった。 タブー視されがちなトイレの国際的な記念日が制定されるきっかけを作った人物は、シンガポールのビジネスマン、ジャック・シム氏だ。彼は、2001年に世界トイレ機構(World Toilet Organization)を設立したのに続いて、世界トイレ大学や世界トイレサミットなどのトイレ関連組織を世界中で設立している。 その「ミスター・トイレ」は、劣悪な衛生設備が人々の命を奪い、生産性の損失は数百万ドルにのぼるとして、衛生設備の改革に乗り出した(ただし、ユーモアのセンスは忘れない。2012年の世界トイレの日のスローガンは「I give a sh―, do yo

    世界のすべての人にトイレを、写真12点
  • 【動画】「ニセのクモ」で鳥をだまして食べるヘビ

    恐ろしげな生物が苦手な人は知りたくないかもしれないが、この世にはクモのふりをする毒ヘビが存在する。 イランに生息するスパイダーテイルド・クサリヘビ(Pseudocerastes urarachnoides)は、偽の“クモ”をくねくねと動かし、近くにいる鳥たちを引き付けて襲いかかる。まるで物のクモのように見えるのは、ヘビの尻尾の先端に付いた、クモの脚のような形状をしたウロコのおかげだ。 イラン、ヤースージュ大学の生物学者、ベフザード・ファティニア氏率いる研究者チームは、同国イーラーム州において、3年に及ぶ調査の中で初めて、このヘビが狩りをする姿を確認し、動画に収めることに成功した。(参考記事:「猛毒ヘビ「デスアダー」の新種を発見、豪州」) 研究者らはヘビが擬態によって周囲の岩に完璧に溶けこみ、クモに見せかけた尻尾をくねらせながら、獲物をじっと待ち伏せする様子を観察した。 学術誌「Amphi

    【動画】「ニセのクモ」で鳥をだまして食べるヘビ
  • 第1回 実は病人が入手しづらい〈医療大麻〉のカラクリ

    初めて〈医療用マリファナ〉と聞いた時、冗談でしょと思った。承知のように、日では、「大麻取締法」によりマリファナ(大麻)の取扱いは厳しく制限されている。医の現場で、マリファナを使用することはまったく不可能だ。大麻といえば、暴力、衝動、快楽、犯罪のイメージ。実際――これはアメリカでの話なのだけれど――マリファナを吸った友人たちがケタケタと笑い出したのを見て、異様に感じた思い出が私にはある。 ところがアメリカでは現在、私が住むカリフォルニア州を含む25州とワシントンD.C.が、なんらかの形でマリファナの医療的使用を合法としている。アメリカ以外でも、オランダやカナダ、イスラエル他の先進諸国で、マリファナの医科学的研究がダイナミックに進行中と聞く。

    第1回 実は病人が入手しづらい〈医療大麻〉のカラクリ
  • 世界最大級のハエの新種、2種を同時に発見

    世界最大のハエGauromydas heros。最も大きなもので体長7センチにも及ぶ。しかし、最新の研究によれば、新たに発見された2つの種がライバルとして名乗りを上げる可能性がある。(PHOTOGRAPH BY ANDRE ALVES) 地球最大のハエに挑戦者が現れた。古い博物館の棚でほこりをかぶっていた2つの種だ。 体は指の長さくらいあり、羽を広げた幅は手首から指先まで及ぶ。世界記録を保持するムシヒキアブモドキ科のGauromydas heros(G. heros)に見劣りしないほど巨大だ。 ブラジル、フランス、コスタリカの博物館に眠っていた14の標から G. mateus、G. papaveroiという2つの種が発見された。標は古いもので1930年代までさかのぼる。 研究を率いたブラジル、サンパウロ大学動物学博物館のジュリア・カラウ氏によれば、知られている限り、2つの新種の手掛かり

    世界最大級のハエの新種、2種を同時に発見
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    userinjapan 2015/12/16
    いつか動画見ることが出来るかな
  • 「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明

    クマムシは驚くべき能力の持ち主だ。渇水などの過酷な状況でも生き抜くことができる。(PHOTOGRAPH BY ROBERT PICKETT, VISUALS UNLIMITED/CORBIS) 水生の無脊椎動物であるクマムシは地球上で最もたくましい動物と考えられている。緩歩(かんぽ)動物と総称されるこの小さな生物は、凍えるような寒さや長期の渇水、大量の放射線に耐えられるだけではない。知られている限り、真空でも生き延びられる唯一の動物だ。(参考記事:「宇宙生物学とクマムシと私」) この目に見えないほど小さな怪物の体は何でできているのだろう? クマムシは存在自体が驚きだが、この疑問の答えも衝撃的だ。 さまざまな生物のDNAをミックス 11月23日付の科学誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、クマムシには全体の17.5%にも相当する大量の外来DNAが含まれているという。

    「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明
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    userinjapan 2015/12/02
    いつかはマッドサイエンティストが人体実験しそう
  • 世界的冒険家のディーン・ポッター氏が墜落死

    ヨセミテ渓谷にある難関、高度600メートルの「ヘブン」での世界初のフリーソロに成功したディーン・ポッター。背後にそびえるのはハーフドームと呼ばれる岩。特集「ヨセミテ 巨岩の絶壁に挑む」より(PHOTOGRAPH BY MIKEY SCHAEFFER, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 2003年、ベースジャンプ歴わずか1年足らずだったディーン・ポッターは、メキシコシティ近郊にある深さ約400メートルの竪穴洞窟ゴロンドリナス(Cave of Swallows)の崖っぷちに立っていた。その穴へ向かって身を投じ、183メートルを自由落下した後、パラシュートを開こうとした。ところが、前日の夜に降った雨のせいで装具が濡れてしまい、パラシュートが開いた時に紐がねじれ、傘の部分はポッターの頭上で潰れてしまった。 しかし運良く、着地したジャンパーたちが帰りに登る時に使用する太さ1

    世界的冒険家のディーン・ポッター氏が墜落死
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    userinjapan 2015/05/22
    自分の見えない所で大勢の人々が作った安寧秩序の中だからこそ平和的に冒険してられるし法律や警察なんて嫌いと言ってられる。本人はハッピーなのだろうが。良くも悪くも子供だな。
  • 第24回 朝型勤務がダメな理由

    最近、「朝型勤務」が話題だ。言い出しっぺの政府から範を垂れるということか、まずは今夏7〜8月に国家公務員の始業時間を原則1~2時間前倒しすることを決めたらしい。この種の話は時々登場しては自然消滅するが、今回は安倍首相が閣僚懇談会で朝型勤務の推進を直接指示したそうだから、これは重い。実際、厚生労働大臣名で経団連、日商工会議所、全国中小企業団体中央会に朝型勤務推進の協力を要請したとのことで、その気度が伺い知れる。 私の勤務先は行政府とのつながりが深く、現在でも厚労省関係の研究事業を数多く請け負っているし、医療政策上の提言などもする。国が決めた施策に真っ向から異論を唱えるのはいささか具合が悪い面もあるのだが、率直に言ってこの朝型勤務は「いただけない」。多数の労働者とその家族に心身両面の負担をかけることになるため、実行するのであれば少なくともセーフティネットを張る必要がある。

    第24回 朝型勤務がダメな理由
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    userinjapan 2015/05/15
    「睡眠の都市伝説を斬る」第24回 朝型勤務がダメな理由
  • 爆風の衝撃 見えない傷と闘う兵士

    戦地から帰還した数十万人の米軍兵士が、爆風の衝撃で脳に損傷を受けている。見えない傷を抱え、認知能力や心の障害に苦しむ兵士を救う方法はあるか。 文=キャロライン・アレキサンダー/写真=リン・ジョンソン 2001年から2014年までの間に、軽度の外傷性脳損傷(TBI)と診断された米軍の兵士と退役軍人はおよそ23万人にのぼる。その大半は爆発現場に居合わせた兵士で、頭痛、運動障害、睡眠障害、めまい、視覚障害、耳鳴り、情緒不安定、認知・記憶・言語の機能障害など、さまざまな症状に悩まされている。 こうした症状は心的外傷後ストレス障害(PTSD)とよく似ている。しかもアフガニスタンとイラクでの米軍による軍事行動では、当初の数年間、兵士が爆発の場に居合わせたことは記録されなかった。こうした事情により、TBIに苦しむ帰還兵の正確な数はわかっていない。 脳に「見えない傷」を負った兵士たち 多くの帰還兵がこうし

    爆風の衝撃 見えない傷と闘う兵士
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    userinjapan 2015/01/31
    外傷性脳損傷(TBI)
  • 自然界の冷酷な首狩り虫たち

    産卵できそうなアカヒアリ(Solenopsis invicta)を物色するメスのタイコバエ (Pseudacteon obtusus) 。(Photograph by Michael Durham, Minden/Corbis) 容赦なく獲物の頭を切り落とす恐ろしいヘッドハンターといっても、昆虫は見た目で判断してはならない。 「Biodiversity Data Journal」誌に今月掲載された最新の研究報告によると、体も小さく一見おとなしそうな熱帯のハエが、子孫を残すためにアリの頭を切って持ち去る習性があることが分かった。 ブラジルとコスタリカの森林に生息する3種のノミバエ(Dohrniphora属)は、これまでほとんど知られていなかった。これらのハエがアギトアリの頭を切り落とす様子を初めてビデオカメラに収めたのは、ロサンゼルス郡自然史博物館の昆虫学の学芸員ブライアン・ブラウン氏率いる

    自然界の冷酷な首狩り虫たち
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    userinjapan 2015/01/19
    「頭がなくなるとオスはメスともっと交尾したくなるのです」…なんという詩的表現
  • 特別編 渡辺佑基「マグロは時速100キロで泳がない」

    世界最速のスイマーであるバショウカジキは時速100キロ以上で弾丸のように海を飛ばす。マグロも負けず劣らず、時速80キロでびゅんびゅん泳ぐ。シャチは時速70キロで前進するし、ペンギンは時速60キロですいすいと海を渡る――。 以上の話は子ども向けの図鑑などでしばしば見られる、海の動物たちの「真実」である。流線形の体とアスリートのような筋肉をしたカジキやマグロやシャチは、驚くほどうまく水中生活に適応しており、まるで高速道路をはしる車のようなスピードで大海原をびゅんびゅん泳ぐとされる。 ところがどっこい、である。海洋生物学者である私は、実際にバショウカジキの遊泳スピードを海で計測した科学論文を調べてみたところ、平均スピードは時速2キロと知った。いや書き間違えではない。20キロでも200キロでもなく、2キロ。ちょうどお年寄りの散歩くらいのスピードで「世界最速」のバショウカジキは泳ぐ。 ちなみにマグロ

    特別編 渡辺佑基「マグロは時速100キロで泳がない」
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