昔は子供らしい教材というのがちゃんとあって、世界名作童話全集みたいなものは割とどの家庭でも買ってたんじゃないかと思う。今はそういう全集商売など流行らないのだが、昔の童話、例えばフランダースの犬とか小公女とか、そういうものを今の子供は知る機会がないんじゃないかと思う。 例えばディスニーの映画でシンデレラや人魚姫の話を知るのと、オリジナルに近い話をちゃんと知っているのとでは、やはりそこに含まれる教訓とか感動ポイントみたいなところがぶれてしまうんじゃないだろうか。 ハウス名作劇場みたいなものも昔はあったが、今改めて新作というのも考えられない。そういえば「日本むかし話」なんて番組は結構いい番組だったと思うのだが、ああいうものは今ではもう作れないのだろう。 まあ端に話を知ってればいいということではなく、「おはなし」を読み聞かせることは、昨今の慌ただしい子育てでは行なわれなくなったんじゃないかと思う。