AIIB不参加は安倍外交で最大の「判断ミス」 6月29日、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の設立協定の調印式が、北京で行われ、設立時に参加する57ヵ国代表が、一堂に会する。習近平主席が、各国の代表を前に、演説をぶつ予定だ。AIIBは今回の調印式を経て、今年の年末に、北京で正式に設立されることになる。 そこで、クイズを一つ。アジアの国でその席に代表がいない国が、3ヵ国だけある。それは、どの国か? 答えは、日本、ブータン、北朝鮮である。ブータンは、「アジア最後の秘境」を標榜した国であり、そもそもインフラ整備に興味がない。北朝鮮は参加を申請したものの、「デフォルト国家であり、アジアのギリシャになる」と中国が判断し、参加を拒絶した。そして日本は、安倍晋三政権が「AIIBはガバナンスと透明性が保証されていない」として、自ら参加を見送ったのである。 この「不参加」という判断については、日本でも賛否両