教え子の女子生徒に不適切なメールを送ったとして、東京都教育委員会から懲戒免職の処分を受けた都立高校の男性教諭が、取り消しなどを求めた裁判で、東京地方裁判所は「特に重い『免職』にする事情はない」として、処分を取り消す判決を言い渡しました。 26日の判決で、東京地方裁判所の吉田徹裁判長は「メールの内容は極めて不適切だが、送信された期間はおよそ3週間と比較的短く、結果や影響が重大だとは言えない。教育委員会が定めている処分の基準を参考にすると、『停職』が適当で、特に重い『免職』にする事情はない」と指摘し、処分を取り消しました。 男性教諭は記者会見を行い「行きすぎたメールを送ったことに真摯(しんし)に向き合ってきました。眠れない日々が続いていたので非常にうれしいです」と話していました。 一方、東京都教育委員会の中井敬三教育長は「判決は誠に遺憾で、内容を詳細に確認し、対応を検討したい」とコメントを出し