とりとめのない悪文。あくまでも個人的メモであり、内容はいまだきわめて不正確で間違い含みのはず。興味のある方は、典拠の探索は各自でなさり、当方の間違いにだまされないようにご注意されたい。 ジェフリー・ウィリアムソンらの計量経済史的研究に従えば、所得分配の歴史はかなりの程度、標準的な経済学の教えるところと符合する。グローバルな文脈でいえば、世界レベルで価格変動が連動し、真の意味での「グローバル資本主義」が成立したのが19世紀のことだとして、それ以降所得の源泉としての生産要素――つまりは労働、資本、土地の用益価格たる賃金、利子率、地代の相対比率が世界的に収斂傾向を見せるようになる。つまり要素価格均等化定理がある程度の説明力を持つ。そのような状況下で、それぞれの国・地域におけるそれら要素価格の動向が、所得分配の動向を相当程度支配する。身も蓋もなく言えば、相対的に稀少な生産要素を支配する階級が、所得