記事内容の要約 さまざまな顧客行動の履歴を蓄積することで、顧客理解を深める サイトの機能改善だけでなく商品開発や出店計画までPDCAを効率化 アプリは「良質な顧客体験」を基本とし、不要な機能拡張はしない 良品計画が提供するスマートフォンアプリ「MUJI passport」は、「顧客のエンゲージメント度合いを可視化する」というコンセプトで誕生した。CRMやエンゲージメントの視点で顧客理解を深め、店舗独自のキャンペーンを実施する際にも使われている。通常であれば競合関係に陥りがちなECと店舗だが、なぜこのような良好な関係を築いていけるのか。MUJI passportが実現する、同社のデータ戦略を追っていく。 データの蓄積により進む顧客理解 MUJI passport(*1)の設計思想は「お客さまをよりよく理解すること」だ。良品計画 WEB事業部部長 川名常海氏はこう語る。 「既存の販売時点情報管