「管理される側」から見たPMOは、お役所、調整役、火消し役など、プロジェクトによって実にさまざまな見え方をする。こうした多様性は否定しないが、ただ一点、PMOとして堅持すべきことがある。それを忘れると「管理される側」からの信頼を失うだろう。 高橋信也 マネジメントソリューションズ 代表取締役 プロジェクトを「管理する側」と「管理される側」の間には、いつも何となく不協和音が感じられるものです。「PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)はいつも各チームの進捗や課題を報告しろと言うが、PMO自身の進捗や課題は一体どうなっているんだ?」。日頃、PMOにくどくど管理されて苛立っているプロジェクトリーダーやプロジェクトマネジャなら、全体進捗会議の場でこう言いだすかもしれません。 PMO側は、導入された管理プロセスに従い、各チームからの進捗や課題、またはリスクの情報を集めます。ルーチンワークではありま