個性的で、活き活きとしたマンガのキャラクター達。一体、プロのマンガ家はどうやって魅力的な登場人物を生み出しているのでしょうか?今回は、魅力的なキャラクターの作り方について考えてみましょう。 リアルな”複雑さ”が、キャラクターを引き立てる 死神と悪霊「虚(ホロウ)」の戦いを描いた作品『BLEACH』は、主人公達はもちろん、敵のキャラクターまでもが魅力的な作品です。 薄っぺらいステレオタイプなどではなく、複雑な内面を持った登場人物達に、読者は共感し魅了されています。そんなさまざまな内面を抱えるキャラクター作りについて、作者・久保帯人氏は次のように述べています。 (『マンガ脳の鍛えかた』より/集英社) 「誰にも負けないほど強い」と一口に言ってしまうのは簡単ですが、それに理由をつけるようにしているのですね。例えば「何かのために強くならないといけなかった」とか「血縁のため」とか、そういう背景まで設定