欧州とロシアの火星探査ミッション「エクソマーズ」で2020年に打ち上げ予定のローバーが「ロザリンド・フランクリン」と命名された。 【2019年2月14日 ヨーロッパ宇宙機関】 「エクソマーズ (ExoMars)」はヨーロッパ宇宙機関(ESA)とロシア・ロスコスモスによる共同の火星探査ミッションだ。2016年3月に打ち上げられ同10月から火星周回を開始した探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)」と、2020年に打ち上げ予定の探査ローバー「エクソマーズ・ローバー」からなっており、このうちTGOは火星の大気に含まれている微量ガスを調査して、生命活動や地質活動につながる証拠を探している。 一方の「エクソマーズ・ローバー」は、火星の表面を移動する能力と火星の地中を詳しく調査する能力を兼ね備えた初の探査車だ。かつて火星には水が存在していたが、現在は強い放射線にさらされた乾いた表面が広がっている。