神話学者のジョゼフ・キャンベルは、世界中の神話を収集して、その中の共通の構造や結構(起承転結)を見出し、いわゆる一つの神話元型をえぐり出した。ジョージ・ルーカスは、そのキャンベルの本を読んで、『スター・ウォーズ』を編み出したとされる。ぼくは、その『スター・ウォーズ』のエピソード4を見て、強烈なインスパイアを受けた。「ぼくの作りたい物語はこれだ!」それで、エピソード4の何が素晴らしいかを考え始めた。それを見出し、作中に取り入れることができれば、ぼくもエピソード4みたいな物語が作れるのではないかと考えたからだ。すると、以下の3つの要素が考えられた。 1.長大な物語の一部となっていることエピソード4は、何しろエピソード「4」である。その前にも「1」「2」「3」という物語はある(ことが暗示されているし)、その後に「6」「7」という物語が続くということも、映画を見終わった後に予感される。その肝となる