第一に、かつてはPB規律よりキツイ規律があり、それを私が苦労して緩和してPB規律にしたのだからそれでいい、なんていう論理は単なる詭弁です。こちらは日本のためにPB規律がキツすぎるといっているのですから、それよりキツイ規律がかつてあったかどうかなんて何も関係ないからです。 第二に、私は、PB規律が国民を不幸にしているから、緩和すべきだと主張している一方で、竹中氏は、PB規律が必要であることの論拠を明確には述べておられません。「そういう総量規制が必要だ」という主張を繰り返されているだけで、なぜ必要なのかは最後までおっしゃりませんでした。 第三に、仮に総量規制が必要だとしても、PB規律だけが総量規制なのではないのです。したがって、総量規制のためにPB規律に拘る必然性は皆無です。例えば、「○兆円以上だすと、債務対GDP比が拡大する(orインフレ率が2%以上になる)。だから、○兆円以下にすべきだ」と