週刊ダイヤモンド編集部 【第67回】 2009年03月26日 総合ネットサービス企業で奮闘! インタースペース代表取締役 河端伸一郎 1999年、秋。河端伸一郎は父と一対一で向き合っていた。 「資金を援助しないと言ったらどうするんだ」 「歩合制の営業でもして、死ぬ気で稼ぐ」 息子の真剣な姿勢に、父は無言で1000万円出資した。このとき河端は29歳。インタースペース創業へ大きく動き出した瞬間だった。 「そのときは親子という感じではなかった。投資家と事業家として話をしていた」と河端は当時を振り返る。 河端の父は京都きもの友禅を創業し、店頭公開、東証一部上場を果たした事業家だ。河端は長男だが、事業を継ぐことはまったく考えていなかった。 自立心旺盛な河端は「親の力を当てにすることは好きじゃなかった」と言う。 だから「正直、行きたくなかったが、出資を仰ぐためにしょうがなく頭を下げに行