1日に開幕した上海万博に合わせ、日本企業が現地でのブランドイメージの向上や、販路拡大に力を注いでいる。 上海一の繁華街・南京東路に面する薬局「上海第一医薬商店」には、資生堂が3月から中国に初めて投入した、乾燥やニキビなどに悩む女性向け化粧品「DQ」が並ぶ。 「3月の売り上げ目標を10%上回った」。販売員の載冬芝さん(26)の表情は明るい。中国のホワイトカラーの月給の約4分の1に当たる1000元(1万4000円)分を一度に買う客もおり、載さんはDQの集客効果に期待を寄せる。資生堂は、「日本と中国の化粧品市場の規模は数年以内に逆転する」(前田新造社長)と予想。百貨店と4500超の専門店に加えて、中国の繁華街にある薬局を第3の販売網に育てようとしている。 また、急成長する個人消費を取り込もうと、中国に約50店を持つイオンは、今年度中に6店を出し、セブン&アイ・ホールディングスも、傘下のスーパーや