いつ、どこが、倒れるのか――。米国製造業の象徴である自動車産業が崩壊の危機に瀕している。サブプライム問題、ガソリン高騰、原材料高の“三重苦”を受け、出口の見えない苦境だ。 「1450万台から1500万台の間で収まってもらいたい」。7月25日、2009年3月期第1四半期(4〜6月期)の決算発表の席上、ホンダの近藤広一副社長は本音を漏らす。6月の米新車販売で唯一のプラス成長だった、ホンダから出た弱気の発言。それだけ米国の自動車市場は泥沼にはまっている。 長期的な好況を背景に成長し続けてきた米自動車市場も、05年の1744万台をピークに2年連続で減少。今年は当初の1600万台割れの予想から、1500万台割れが濃厚になってきた。中でも燃費の悪い大型車の売れ行き低迷が深刻だ。今年上半期(1〜6月期)を見ると、乗用車部門の前年同期比1・7%減に比べ、ライトトラック部門は同18・3%減。6月単月なら
7月22日、中国の新車在庫が6月末に4年ぶりの高水準となったことが明らかに。写真は20日、北京の幹線道路の車列(2008年 ロイター/David Gray) [上海 22日 ロイター] 中国の新車在庫は、メーカー各社が生産能力を増強するなか販売が予想外に低迷したことを受け、6月末には4年ぶりの高水準となった。中国証券報が22日報じた。 6月末の新車在庫は17万台と、前回のピークだった2000年6月末の20万台に次ぐ水準となった。国家発展改革委員会物価監視センターの自動車業界担当のアナリスト、Cheng Xiaodong氏がまとめたデータを基に報じた。 上半期に在庫が積み上がった原因としてアナリストらは、1週間にわたるゴールデンウィークが短縮されたことや5月の四川省大地震など自然災害の影響で、消費者マインド冷え込んだことを挙げている。 6月末に政府がガソリンの小売り価格を約20%引き上げると
2008年1月13日,デトロイト・モーターショー(2008 North American International Auto Show)が開催された。今年のキーワードは「環境」だ。原油高や米国経済の腰折れなどを背景に,地球温暖化問題も加わって,各社が出展する車は,ハイブリッド車や燃料電池車,エタノール車などの環境車や小型車など,低燃費・環境負荷低減をうたったものが勢揃いした。まさに「環境」がこれからの車のメインコンセプトだといえる。 今,自動車にとってその環境性能は必須となりつつあるが,それを実現する技術は様々。従って,自動車メーカーの取り組みも各社各様である。そこで先ず,主要な車の環境技術であるハイブリッド・電気自動車,ディーゼルエンジン車,ガソリンエンジンの燃費性能向上技術,代替燃料車,そして今後商用化が期待される燃料電池車の5分野を俯瞰してみた。 図1は,これら5つの環境技術に関し
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