中国の株価暴落で世界の株価がいっせいに下がり、金融市場があやしくなってきました。これをきっかけに世界的にバブル崩壊が起こる可能性があります。株式市場だけならいいのですが、リーマンショックのように金利が上がって債券市場が崩壊すると、金融危機になります。 特に日本の長期金利(国債など長期債券の金利)は、いま0.3~4%と世界史上最低の水準で、多くの専門家が「これは日銀の財政ファイナンスによるバブルだ」とか「そのうち国債が暴落する」と警告していますが、金利が上がると、なぜ国債の値段は下がるんでしょうか? 金利というのは、債券を一定の期間もっていたらもらえる利子のことです。たとえば金利1%で発行された額面100円の10年物国債Aを保有していると、毎年1円の金利がもらえます。その満期までの期間が平均5年だとすると、もらえるのは1円×5年=5円の金利と、償還されるときの価格100円の合計105円です。