さて、初回から荒れ模様となった本連載の第2回は、東京新宿区の信濃町探訪である。信濃町は、言わずと知れた創価学会タウン。書店も仏具店も土産店も、何から何まで創価学会の三色カラー(青・黄・赤=平和・栄光・勝利の意)に彩られている。駅前の文明堂では、創価学会の記念日に合わせて特別仕様のカステラを販売するなど、学会と関係ない店までが学会様様の商売をしている。この街をうろついていると、三原色のデザインに脳をやられ、ミニストップの看板ですら三色旗に見えてきてしまう。 特定の宗教団体の施設が集中する町としては、奈良県の天理市(天理教)や東京都の立川(真如苑)、白金(幸福の科学)など、ほかにいくらでもある。天理市は天理市で、信濃町の三色旗カラーと同じように、天理教カラーである紫で商店街などがが埋め尽くされている。 しかしほかの様々な宗教タウンと比べても、信濃町は際立って特殊な町だ。天下の公道においてすら、