海外で麻疹(はしか)にかかった人が帰国後に発症、学校や保育園で感染を広げる例が目立っている。昨年末は愛知県の小学校で、1月末には広島県の保育園で、帰国した子どもが発端となった集団感染があった。国立感染症研究所は、患者拡大を防ぐためのワクチン接種や渡航時の注意を求めている。 愛知県では昨年11月、フィリピンから帰国した小学生が発症。兄弟や小学校の同級生に広がり、患者の子と同じ医療機関の外来にいた成人男性も発症した。保健所は緊急対策として、この小学校の5、6年生に集団ワクチン接種を行った。広島県でも1月、フィリピンから帰国した保育園児から園内4人が感染、2月も患者が広がった。 2日の対策推進会議で報告された感染研の最新の分析では、海外で感染した人の割合は2009年は2.4%、10年は7.3%。今年は先月20日までの59人のうち7人が海外での感染で1割を超え、7人から感染した人を含めると3割
子どものワクチンをどんな時期に打てばよいのか道筋を示した接種スケジュールを日本小児科学会(会長=五十嵐隆東京大教授)がつくった。ワクチンの種類が最近増えて接種の優先順位をどうすべきか医師や保護者に困惑が広がっていた。近く学会のウェブサイトで公開する。 ワクチンは公費負担がある「定期接種」と自己負担で打つ「任意接種」がある。同学会は今回、重要さは同じだと位置づけ、ひとまとめにしたスケジュールをつくった。 B型肝炎は現在、母親から子どもへの感染を防ぐため、ウイルスに感染した母親の子どもに限って公費で接種している。しかし性交渉などによる感染も増えており、スケジュールでは全員が打つよう勧めている。 毎年のように流行し100万人近くがかかるという水痘(水ぼうそう)や流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)では、1回接種しただけでは十分に免疫(抵抗力)が保てないため、今回は推奨する接種回数を増やした。
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