パナソニックが、2012年度中にも東京都港区東新橋の「パナソニック東京汐留ビル」を売却する方向で検討していることが分かった。 業績悪化を受け、他の保有不動産の売却も含めて約2000億円の資金を捻出する方針だ。 東京汐留ビルは、2003年に旧松下電工(現パナソニック)の東京本社ビルとして完成し、現在は環境事業関連など約2000人が勤務している。売却後は賃借して入居する方向だ。このほか、1棟を借りている「パナソニック大阪京橋ビル」(大阪市中央区)も13年5月末で解約する。 パナソニックは13年3月期の連結業績予想で税引き後利益が7650億円の赤字を見込む。不動産の売却のほか、投資の抑制や在庫圧縮などで合理化を加速する方針だ。