毎日新聞に、書評掲載です。 放射線に対する被曝は、情報が氾濫していて、私たちには判断が難しい。括弧書きの「科学」の情報があふれている。その中で、天文科学を専門とする科学者で、原子力発電所や被曝評価を専門としないのに、科学的態度で、原発や放射線の問題に真摯に対応した研究者ががいる。 今週の本棚:内田麻理香・評 『被曝評価と科学的方法』=牧野淳一郎・著 被曝評価と科学的方法 (岩波科学ライブラリー) 作者: 牧野淳一郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/03/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 私たちは、学校教育で理科を学んできたけど。その扱いは未だにわからない。諦めたくなるが、「高校でならう程度の理科で判断できる」と著者はいう。 いえ……基本、無理なんですけどね。とはいえ、学校教育がしっかり身についていたら、私たちは無敵だ。でもね