京都府立図書館は1898(明治31)年に開設し、現在の地には1909(明治42)年に移転している。京都市役所や京都大学の本部と同じ武田五一の設計によるものだが、1995年の阪神・淡路大震災で被害が出たため、建て替えられ、現在は正面の壁面が保存されている。開架は約10万冊で、所蔵数は約120万冊。1日約1000人が利用している。 インターネットや新聞、マイクロフィルムなどの閲覧ができる「マルチメディア閲覧室」では、裁判の判例が見られるデータベースなども紹介された。京都市を含む市町村に蔵書を貸し出す「市町村支援作業室」では、ちょうど各市町村を回ってきた連絡協力車が戻り、慌ただしく館内に本の入ったコンテナが運び込まれていた。笠置町や和束町、宇治田原市などの小さな市町村は1000冊単位で1年間などの長期間の貸し出しも行うという。 バーコードで登録された図書の入った小さなコンテナが自動的に地下の無人