図書館の一角に街の本屋さんが出現――。そんな珍しい催しが23、24の両日、県立図書情報館(奈良市大安寺西)である。地元書店の主が選び抜いた考古学の希少本など約130点を館内で販売する。 出店するのは、奈良女子大にほど近い、ベニヤ書店(奈良市花芝町)。1956年創業で、父の跡を継ぎ、川岸泰子さんが2代目店主を務める。面積50平方メートルほどのこぢんまりした店内はまさに「街の本屋さん」。ただ、天井高は約3メートルあり、窮屈さは感じない。「父は『天井の高さは百貨店と同じぐらいにした』と話していました」と川岸さん。 創業時と変わらない水色の木製書棚の2割近くを占めるのが歴史書だ。岩波新書や中公新書も充実しており、品切れなど希少な新書もまじる。 ある時はふらりと訪れた旅行者… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続き