第33回日本映画批評家大賞 授賞式が22日、都内にて行われ『正欲』で助演女優賞を受賞した新垣結衣が、助演男優賞を受賞した共演者・磯村勇斗からの花束贈呈に笑顔を見せた。 1991年、発起人・水野晴郎をはじめ淀川長治、小森和子ら当時を代表する映画批評家たちの提唱により「映画批評家による、批評家だけの視点で選出する、他に類をみない映画賞」として設立された映画賞。 『正欲』で助演女優賞を受賞した新垣は「映画賞で助演女優賞を頂くのは人生で初めて」と喜びつつ「この作品は私にとっても大事なことをたくさん教えてくれた作品」と感謝。 『正欲』では人に言えない一面を抱える女性を演じ「想像するしかない部分がたくさんあって大変でした」と難しい役どころを振り返った。 この日は『正欲』で偽装結婚をする元同級生同士を演じた磯村勇斗も『月』で助演男優賞を受賞。磯村は新垣に花束を贈呈するプレゼンターを買って出たとのことで、
女優の清原果耶が、映画『青春18×2 君へと続く道』(公開中)に出演。18年前に日本を旅立ち、ひと夏を台湾で過ごすことになったバックパッカーのアミを演じる。本作は、藤井道人監督初の国際プロジェクトとなる日台合作映画で、台湾の人気スター俳優シュー・グァンハン(許光漢/グレッグ・ハン)演じるジミーと期待の若手実力派女優の清原果耶が演じるアミが紡ぐ切ないラブストーリー。台湾で話題を呼んだ紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を、俳優のチャン・チェンがエグゼクティブ・プロデューサーとして映画化。映画『余命10年』のスタッフが約2カ月かけて日本と台湾でオールロケを敢行。18年の時を超えて初恋の記憶をたどる物語となっている。インタビューではアミを演じるにあたり意識していたことや、台湾ロケでの思い出、この作品を通して発見したことについて話を聞いた。 台湾でのお気に入りのご飯はダンビン ――初号試写
映画「青春18×2 君へと続く道」撮影監督 今村圭佑 ——— 僕らの作品に何かを感じ、映画に興味を持つ人が出てくるかもしれない。だからこだわることを諦めない。 ――撮影監督・今村圭佑の最新作「青春18×2 君へと続く道」。大学の先輩であり同志である監督の藤井道人のルーツ・台湾との本合作は、文化を超え、言葉を超え、映画の力で結ばれ生まれた。大事にしてきたのは、映像に登場人物の感情がきちんと乗っているか。考えて撮り、撮りながらも考える。台湾と日本、過去と現在を巡りながら、今村は圧倒的な強さと深さで“想い”を撮る。人生という旅の中で、出会ってくれてありがとう、そう思わずにいられない愛おしい映画だ。―― 日本と台湾のシーンの質感を変える 映画「青春18×2 君へと続く道」は、監督の藤井道人さんからのオファーでした。撮影(2023年3月から約2か月)の1年半ぐらい前のことだったと思います。藤井さんの
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 『下妻物語』(2004)でも知られる嶽本野ばらの同名小説を映画化した『ハピネス』。物語の主人公は、余命わずかな【由茉】とその願いをすべて叶えたいと思った【雪夫】という若いカップル。ずっと憧れていたロリータ・ファッションに身を包む【由茉】を愛おしく見つめる【雪夫】は、彼女から「好き」を存分に楽しむことを学んでいくのだ。監督を務めた篠原哲雄の依頼により度々、篠原作品に主演してきた山崎まさよしが【由茉】の父親役、吉田羊が母親役を務める本作。今回は窪塚愛流さんとW主演を務める【由茉】役の蒔田彩珠さんにお話を伺います。 ――今回ご出演さ
夏帆が同キャラクターを演じると発表された際には、SNSにてファンから「安心感しかない」との声が上がった。瀬田は「夏帆さんが現場にいると、ぱ~っと穏やかで華やかな空気になる。まさに醍醐と同じ“陽”の空気を持った方で、槙生とは違うベクトルで、朝役の早瀬さんの自然な笑顔引き出してくれました」と感謝する。 本編映像に収められたのは、醍醐が“包団(ぱおだん)”というチームを結成して、槙生や朝とともに餃子を作って食べるシーン。料理上手で、槙生の家ではいつも腕を振るう醍醐だが、この日は2人の距離を縮めるために全員での餃子作りを提案する。このシーンの撮影について、瀬田は「動きだけ簡単に決めて『あとは自由に』とお願いして、私はカメラを回しニコニコしながら見ていました」と語った。 「違国日記」は6月7日より全国ロードショー。 映画「違国日記」本編映像(包団結成編)
新垣結衣と早瀬憩がW主演を務める映画『違国日記』の公開日が6月7日に決定し、 本作は、『さんかく窓の外側は夜』などで知られるヤマシタトモコの同名漫画を実写映画化するヒューマンドラマ。人見知りな小説家の高代槙生とその姪・田汲朝、対照的な2人が、なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。 監督・脚本を務めるのは、『PARKS パークス』『ジオラマボーイ・バノラマガール』の瀬田なつき。新垣が主人公・高代槙生を演じ、槙生の姪・田汲朝役にはオーディションで選ばれた早瀬憩が抜擢された。そのほか、槙生の友人・醍醐奈々役を夏帆、槙生の元恋人・笠町信吾役を瀬戸康史、朝の親友・楢えみり役を小宮山莉渚がそれぞれ演じる。 公開日が6月7日に決定した本作。ムビチケ発売日も3月15日に決定し、前売り特典として、原作者のヤマシタによる槙
気がつけば2023年もあとわずか。魅力的な俳優たちの優れたパフォーマンスに接しているうちに、この1年もあっという間に過ぎてしまったというわけだ。彼ら彼女らが生み出した感動的な瞬間の数は、この両手だけでは足りやしない。 ここではそんな演技者の中でもとくに印象に残った女性俳優10名にフォーカスし、映画、ドラマ、演劇のシーンに彼女たちが刻んだ功績を振り返ってみたい。 杉咲花 自身の名を冠したドラマ『杉咲花の撮休』(WOWOW)の放送で2023年をスタートさせた杉咲花。まだ20代半ばにして「名優」と呼べる数少ない存在のひとりである彼女は今年もまたいくつもの出演作が公開されたわけだが、やはりいまは『市子』の話に尽きるだろう。いや、いくら言葉を尽くしても、この作品における彼女の素晴らしさを語り尽くすことはできない。市子というひとりの女性の人生を背負い、いくつもの顔を持たなければ生きられなかった彼女の“
杉咲花が主演映画『朽ちないサクラ』が、6月21日よりTOHO シネマズ日比谷ほかにて全国公開されることが決定した。 本作は、『孤狼の血』『佐方貞人』『合理的にあり得ない』など数々のシリーズが映像化されている、大藪春彦賞作家・柚月裕子の『サクラ』シリーズのはじまりとなる同名小説を実写映画化する警察ミステリー。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく物語が描かれる。 監督を務めるのは、5月24日公開の『帰ってきた あぶない刑事』でも監督に抜擢された原廣利。原は、『ウツボラ』(WOWOW)や、撮影監督も務めた『日本ボロ宿紀行』(テレビ東京)など多くのドラマ作品で演出を手がけており、本作が2作目の長編映画となる。 愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に
ホーム > 映画ニュース > 2023年9月25日 > 草なぎ剛×白石和彌監督の時代劇「碁盤斬り」に清原果耶、中川大志、斎藤工、小泉今日子らが参加決定 草なぎ剛×白石和彌監督の時代劇「碁盤斬り」に清原果耶、中川大志、斎藤工、小泉今日子らが参加決定 2023年9月25日 17:00 豪華キャストが集結!草なぎ剛(「なぎ」の字は弓へんに「剪」)が主演を務め、「孤狼の血」「死刑にいたる病」の白石和彌が監督を務める映画「碁盤斬り」の追加キャストが発表され、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼が参加していることがわかった。なお、公開は2024年5月となった。 本作は、疑心と陰謀渦巻くなか、愛する者を守り誇り高く生きる武士の尊厳と、親子の情愛を描く軌跡の物語。古典落語をベースにした本格時代劇映画となっており、脚本は「日本沈没」「凪待ち」の加藤正人が担当している。
5月17日に公開される草彅剛主演映画『碁盤斬り』の本予告と本ポスター、場面写真が公開された。 古典落語をベースにした本作は、ある“冤罪事件”によって娘と引き裂かれる男が、父として武士としての誇りを賭けた“復讐”を誓うヒューマンドラマ。『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅と、本作が自身初の時代劇となる『孤狼の血』などの白石和彌監督が初タッグを組んだ。共演には、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼らが名を連ねた。 公開された本予告は、濡れ衣をきせられ、妻も喪い、故郷を追われた男・柳田格之進(草彅剛)が、一人歩みを進めているシーンから始まる。そして、格之進の一人娘・絹(清原果耶)の「父上は、一旦こうと決めたら何があっても後には引きません」というセリフとともに、囲碁や日々の暮らしに誠実に向き合っている格之進の姿が捉え
奈緒主演映画『先生の白い嘘』が7月5日に全国公開されることが決定した。 本作は、累計発行部数100万部を突破した鳥飼茜の代表作『先生の白い嘘』を実写映画化するヒューマンドラマ。ひとりの女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描き、人の根底にある醜さと美しさを映し出す。 監督を務めるのは、『恋わずらいのエリー』(2024年)、『弱虫ペダル』(2020年)、『植物図鑑 運命の恋拾いました』(2016年)などの三木康一郎。長い監督人生のなかで初めて自ら映像化を熱望し、実写映画として製作が決定した。脚本を手がけるのは、『透明なゆりかご』(NHK総合)、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)、『おかえりモネ』(NHK総合)などの安達奈緒子。 奈緒が演じるのは、高校教師の原美鈴。親友の婚約者である男性から強制的な関係を求められているにもかかわらず、彼との
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、酒を毎日飲むのが習慣になってしまった間瀬が『夜明けのすべて』をプッシュします。 『夜明けのすべて』 本作は、瀬尾まいこによる同名小説を三宅唱監督が映画化したもの。月に一度PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さん(上白石萌音)と、同じくパニック障害を抱えている同僚の山添くん(松村北斗)が出会い、連帯していく様子を描く。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役で共演した2人の再タッグとなる作品だ。 ただし、この2人の関係性は恋愛でもなければ、友情による結びつきでもない。互いに自分の症状についての「どうしようもなさ」を抱えているなかで、「相手のことだったら助けることができるのではないか」と思い、手を差し伸べあって“連帯”しているのだ。そ
北川景子主演映画『ファーストラヴ』が、BSテレ東の「シネマクラッシュ」枠で2月12日18時30分から放送されることが決定した。 本作は、第159回直木賞を受賞した島本理生のベストセラー小説を映画化したサスペンス。『20世紀少年』、『SPEC』、『TRICK』の堤幸彦が監督を務めた。 川沿いを血まみれで歩く女子大生・聖山環菜(芳根京子)が逮捕された。殺されたのは彼女の父親(板尾創路)。事件を取材する公認心理師・真壁由紀(北川景子)は、夫・我聞(窪塚洋介)の弟で弁護士の庵野迦葉(中村倫也)とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる。 二転三転する供述に翻弄される中、由紀は彼女にどこか過去の自分と似た「何か」を感じ始めていた……。 主演の北川をはじめ、中村倫也、芳根京子、木村佳乃、窪塚洋介、板尾創路らが共演に名を連ねた。 BSテレ東にて毎週月曜夜に放送中の「シネマクラッシュ」。『ファースト
古川琴音の主演映画が、1月に『みなに幸あれ』、2月に『雨降って、ジ・エンド。』と立て続けに公開される。 筆者はかねがね、古川がホラー映画と相性がいいのではないかと思っていた。それは『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)で演じたイブ、そして『犬神家の一族』(NHK BS4K・BSプレミアム)での野々宮珠世役を観て感じていたことだ。 前者は露伴(高橋一生)の大ファンとしてチャーミングに近づきながら、露伴を命の危険に晒すシリーズ最強の敵。『犬神家の一族』では、犬神佐兵衛の莫大な遺産の相続権を持ち、“スケキヨ”こと犬神佐清(金子大地)を慕う令嬢でありヒロイン・野々宮珠世を演じた。どちらも愛憎渦巻く物語ということは共通していながら、前者は露伴を巻き込んでいく側、後者は相続問題に巻き込まれていく側でもあった。ミステリー/サスペンス色の強い2作、特に横溝正史シリーズを経てということもあるが、古川は両者の立
米国映画芸術科学アカデミーは23日、第96回米国アカデミー賞の候補作品を発表した。俳優の役所広司(68)が主演した「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)が国際長編映画賞にノミネートされた。 役所はノミネートの報を聞き、「良作の多かった今年度の日本映画の中から『PERFECT DAYS』が日本代表作品に選ばれ、このノミネート発表までドキドキしていました。少しだけホッとしました。感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。一方、ヴェンダース監督は「私の偉大な映画界の師、小津安二郎の祖国である日本の代表としてアカデミー賞に参加できることを大変光栄に思います。『PERFECT DAYS』は彼の魂に導かれた作品です。この作品がノミネートされたことは、私にとってこの上ない喜びです」とした。 東京・渋谷の公衆トイレで働く清掃員の日常をドキュメンタリータッチに描く物語。清掃員の平山を演じた役
2023年1月1日からの1年間に劇場、そしてストリーミングサービスで日本初公開された全ての映画から、シネマトゥデイ編集部がベスト20作品を決定! ストーリー、キャスト、演技、映像、社会性、エンターテインメント性、観客動員数、話題性などあらゆるポイントを踏まえて議論し、今年を代表する20作品を選び出しました。 第1位『ゴジラ-1.0』 『ALWAYS 三丁目の夕日』などの山崎貴が監督・脚本・VFXを担当した東宝ゴジラシリーズ第30弾。戦後で焼け野原になった日本をさらに破壊するゴジラの非情さ、スペクタクルな破壊描写、計算し尽くされた音響・映像美は国内外で大絶賛。日本映画のさらなる可能性を世界中に知らしめた。敗戦後の日本の明日を信じてゴジラに挑む元軍人たちのドラマにも胸が熱くなり、泣けるゴジラ映画としても話題をさらった。コロナ禍を抜け出した映画館を、さらに活気づけたことも評価に値する。今年の映画
▼ WPの本文 ▼ 関連記事 ◆ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に出演しています 10代でデビューを飾り、これまでに数多くの印象に残る作品に出演し、俳優としてのキャリアを築き上げてきた。最新となる出演作は、11月10日に全国公開された話題の映画『正欲』。朝井リョウによるベストセラー小説を原作にした意欲作であり、劇中ではとある性的指向を持ち、そのことによって生きづらさを抱える難しい役どころを演じている。人生の目標は、意外にも(?)楽しむこと。「楽しいが上回る瞬間を増やしていきたい」と語るこの人にインタビュー。 ニット¥63,800・パンツ¥68,200(ともにハルノブムラタ)/ザ・ウォール ショールーム ピアス¥39,600・リング¥42,900(ともにボーニー)/エドストローム オフィス 「新しい出会いや経験を ちゃんと楽しめるようになりたい」 ――朝井リョウさんの同名ベストセラー小説を映
『市子』 あらすじ:市子(杉咲花)は、恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。長谷川が行方を追い、これまで市子と関わりがあった人々から証言を得ていくと、彼女の底知れない人物像と、切なくも衝撃的な真実が次々と浮かび上がってくる…。 / ©2023 映画「市子」製作委員会 ―『市子』、素晴らしかったです。戸田彬弘監督からオファーがあった時、脚本と一緒に直筆のお手紙が送られてきたそうですね。 杉咲花(以下、杉咲):はい。まず手書きのお手紙をいただいた時点で感激してしまったのですが、そのなかに「自分の監督人生において分岐点になる作品だと思っています」と書かれてあって。それだけ大切な作品に、自分を求めていただいている、ということが本当にありがたく、またこの映画に向けた戸田監督の並々ならぬエネルギーを感じました。 ―最初から監督の熱い想いが伝わってきますね。 杉咲:そ
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