西山朋佳白玲への挑戦権と昇級を目指す第2期ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦は7月15日(金)のC級一斉対局をもって全対局を終了した。 A級では里見女流四冠が最終戦に勝って挑戦権を獲得。 C・D級では順位戦ならではのドラマが待ち受けていた。 時系列で最終戦の様子をお伝えする。 7月11日D級一斉対局 最初に行われたD級一斉対局は、まさに筋書きのないドラマだった。 勝てば昇級負ければ脱落の大一番、山口恵梨子女流二段ー高浜愛子女流1級は、中盤で山口女流に落手があり高浜女流1級が必勝態勢に。 逆転の目が生じるとは思えない将棋だったが、最後の最後に山口女流二段が「これしかない」という奇跡的な筋の詰みで大逆転勝利。昇級をもぎとった。 最終戦を自力(※)で迎えたのは田中沙紀女流2級(当時)と中村桃子女流二段。 ※この場合の自力は、自身が勝てば他の結果にかかわらず昇級が決まることを示す 田中女流2級は苦戦