大学生の頃は、常に何かしらのことを考えていたように思う。 私の価値観のほとんどは大学で作られた。今だからわかるが10代半ばのときの私は、考えがすごく偏っていて自分の常識が世界の常識だと思っていた。他人を想像することがまるでできなかったのだ。 大学に入り、現実に接近する学問と私に関わってくれた人達のおかげで私の目から鱗がだいぶ落ちた。偏向で固められた体もずいぶんと楽になった。 私に関わってくれた人たちに私の目から鱗を落とす意図があったのかはわからないが、私の話を聞いて共感なり教育なりしてくれた。お互いに話すことでお互いに鱗を取っていたのだろう。 考えたことを記録に残せ。 大学の頃にいろいろ考えていて、ありがちでチャーミングな人生の命題それぞれにも、自分なりの答えがいくつか出た。人生の命題など、自分が納得いく回答が出せればそれでいいのだ。 大学を卒業し、就職してからもう5年経った。就職してから