書店経営者らとの車座対話で、書店を訪れた斎藤健経産相(手前)=東京都港区で2024年4月17日(代表撮影) 経済産業省が書店振興のためのプロジェクトチーム(PT)を始動させた。街の書店を「日本の重要なコンテンツ産業の一翼」と位置付けて、その復権を目指す。ただ、産業振興に主眼を置いた政策で、書店が持つ文化的な価値をどこまで守ることができるのか。現場の書店主らからは厳しい視線も注がれる。 「ウェブと図書館と本屋、この三つが持ち味を生かしながら共存をすることがあるべき姿。その中で本屋だけがどんどん減っていくということで、いいのだろうか」 4月17日、東京都港区の書店で開かれた書店経営者らとの意見交換会で、斎藤健経産相はこう切り出した。会合は「街の書店」の振興支援を目的に経産省が3月に設置したPTの取り組みの一環として企画された。斎藤氏は読書好きとして知られ「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を