米軍普天間飛行場の移設に伴い埋め立て工事が進む辺野古沿岸部=沖縄県名護市で2023年5月2日、本社ヘリから上入来尚撮影 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画で、埋め立て工事の設計変更を承認しなかった県に国土交通相が是正指示をしたのは違法として、県が取り消しを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷は4日、県側の上告を棄却した。岡正晶裁判長は「国の裁決後も知事が設計変更を承認しないのは違法」と述べた。県側敗訴とした福岡高裁那覇支部判決(3月)が確定した。裁判官5人全員一致の意見。 設計変更は辺野古沿岸部に軟弱地盤が見つかったことに伴うもので、着工には県の承認が必要。設計変更を承認する法的義務を負う形となった玉城デニー知事は判決後の記者会見で、「極めて残念だ。今後の対応は検討する」とした上で、「辺野古新基地建設の断念を求める意思は変わらない」と述べた。ただ今回の判