日銀の中曽宏副総裁は、9日に秋田市で開いた講演と記者会見で、債券市場で進む銀行の「国債離れ」に対する懸念や配慮を随所でうかがわせた。日銀の大量の国債買い入れで需給が逼迫し、流動性や規律など流通市場の安定に支障をきたす懸念を認め、市場関係者との対話を重視する姿勢も強調した。銀行などの市場参加者の不満が高まるなかで、追加の金融緩和策の選択肢は限られつつある。「国債市場の機能維持が重要だ」――。中曽
三菱東京UFJ銀行は国債の入札に特別な条件で参加できる資格を国に返す方向で調整に入った。日銀のマイナス金利政策のもとで国債を持ち続ければ、損失が発生しかねないためだ。国債の安定消化を支えてきたメガバンクの「国債離れ」は、市場から大量の国債を買い上げてお金の量を増やしてきた日銀の異次元緩和に影を落とす。特別資格は「国債市場特別参加者(プライマリー・ディーラー)」と呼ばれる。発行当局と意見交換する
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