米連邦準備制度理事会(FRB)のバー副議長(銀行監督担当)は、銀行は苦境にある商業用不動産セクターからのストレスに長期にわたり直面し続ける可能性が高いと警告した。 バー副議長は、銀行システム全体としては「健全で強靱(きょうじん)」であり、シリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー・バンクが破綻した2023年3月のような圧力には直面していないと述べた。だが、空きオフィススペースが依然としてストレスの原因になっていると指摘した。 バー副議長はワシントンで開催された全米地域再投資連合(NCRC)主催のイベントで、「システムには一部リスクがある」と述べ、バランスシートにある有価証券の含み損の水準や、特に商業用不動産に集中している銀行を当局が注視していると語った。