The History of Harvey MilkThe legacy of the LGBTQIA+ activist
The History of Harvey MilkThe legacy of the LGBTQIA+ activist
フランスを中心とした近現代美術を研究している松井裕美さんの連載が始まります。松井さんの伸びやかな筆致に導かれ、ある芸術作品の手ざわりを想像したり、そうした想像から喚起される何かに身をゆだねたりすることを楽しみにしています。みなさまもぜひご一緒に。【編集部】 この連載のタイトルには二つの意図が込められている。その一つは、各々の記事を、掌編小説のように手軽に読める、短く完結した美術論として書いてみよう、というものだ。じっくり時間をかけて火にかけている煮込み料理がくつくつと音を立てているのを聞きながら、山の中腹のバス停でバスが来るのを待ちながら、あるいは出勤電車の中で、ふと気づいたときにタブレットや携帯を取り出し読むことができる、そのような文章を書いてみたいと思った。ただしいざ自由に書いて良いとなると、なかなか書き進まないもので、お声がけくださった編集者の関戸詳子さんにはご迷惑をお掛けした。いく
2020年春から、コロナ禍で国内外の多くの展覧会が開催を見合わせたり延期したりした。代わりに多く見かけるようになったのが「ヴァーチャル・ミュージアム」と呼ばれる企画だ。インターネットに繋いだパソコンやタブレットさえあれば、家にいながらにして幾つかの海外の企画展の展示室風景を3Dの再現で見ることができた。そうした特設サイトでは、気に入った作品をクリックすればその詳細画像とキャプションを読むことができる工夫もなされていた。自粛期間が続くあいだ、美術館のこうした取り組みは重要な気晴らしの時間を提供してくれた。 だがそれと同時に改めて考えさせられたのが、作品を「見る」という行為の意味である。文化事業が通常運転を始め、実際の作品を前にする機会を取り戻した今、やはりパソコン上で見る作品の画像と、実物を前にして見る体験とは大きく異なっていることを再確認した人も多いに違いない。 では目の前の作品と、パソコ
デザインを通じて私たちの文化や未来について共有、発信していくオンラインイベントシリーズ「21_21 クロストーク」の第3回目は、2022年6月13日より21_21 DESIGN SIGHTで開幕予定の、クリストとジャンヌ=クロードをテーマにした展覧会のプレイベントとして「二人が見た『包まれた凱旋門』」を開催します。本展は、2021年9月にパリで実現したクリストとジャンヌ=クロードのプロジェクト「包まれた凱旋門」の制作背景や実現に向けた長い道のりに焦点をあてるものです。 出演者にはライターの青野尚子と柳 正彦を迎えます。本展で特別協力として参加する柳は、クリストとジャンヌ=クロードから「日本の息子」と呼ばれ、「ワーキング・ファミリー」の一員として1980年代中頃から数々のプロジェクトの準備、実現に携わってきました。また、柳と青野はそれぞれ、21_21 DESIGN SIGHTでクリストとジャ
■■イベント案内『Prochainement』2022年2-3月号では日仏会館ホールとオンラインでの開催と記載しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染状況に鑑み、オンライン開催のみに変更となりました■■ 画像:©M. Koizumi プログラム ※プログラム等の一部を変更する可能性があります。変更は随時日仏美術学会ウェブサイトに掲載されますので適時ご確認ください。 開催日時 3月26日(土) 16:45~21:00、3月27日(日) 16:45~20:45(1日目、2日目、それぞれ別の申し込みが必要になります) ◆ 1日目 ◆ 16:45 開会の辞 栗田秀法(名古屋大学、日仏美術学会事務局長) 挨拶 浅野春男(日仏美術学会会長) 趣旨説明 三浦篤(東京大学、シンポジウム実行委員長) 17:00-17:50 基調講演:エリック・ド・シャセイ(フランス国立美術史研究所所長) 「美術史を
2017年に個人宅の庭先の販売会でわずか30ドル(現在のレートで約3400円)で購入された16世紀の素描画。ドイツルネサンスの巨匠アルブレヒト・デューラーの手になるこの1枚が1000万ドル(約11億5000万円)を超える評価を受けている。 作品を保有する英ロンドンの競売会社アグニューズ・ギャラリーによると、1528年に死去したデューラーは当時のドイツで最も偉大な芸術家で、欧州ルネサンス全体を見渡しても有数の芸術家かつ知識人とみられている。 再発見された素描には「聖母子」の題名が付けられた。デューラーのキャリアや彼が残した作品は死後に徹底研究されてきたため、未知の作品が見つかるのは極めてまれ。アグニューズ・ギャラリーは声明で、この素描は「再発見されてからというもの、大きな関心を集めてきた」と述べている。 同ギャラリーのコンサルタントを務めるボストン在住の美術品収集家、クリフォード・ショーラー
布で包まれたパリ・凱旋門。いまは亡きクリストとジャンヌ=クロードの夢が実現1961年に故クリストとジャンヌ=クロードが構想した、パリのエトワール凱旋門を布で覆う計画「L’Arc de Triomphe, Wrapped(包まれた凱旋門)」が60年の時を経てついに完成。その一般公開が18日に始まった。 取材・文=長谷川香苗 クリストとジャンヌ=クロード L’Arc de Triomphe, Wrapped(包まれた凱旋門) 1961-2021 Photo by Lubri ©2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation 「L’Arc de Triomphe, Wrapped」は布で覆われた凱旋門を9月18日から10月3日までの期間、誰もが自由に布で覆われた凱旋門を眺め、触れることのできる期間限定のアート。歴史的な建造物を布で覆い隠す、大がかりなアートプロ
【8月14日 AFP】フランス・パリで先月から、凱旋(がいせん)門(Arc de Triomphe)を2万5000平方メートル以上の銀色がかった青い布で包むプロジェクトが始まっている。昨年亡くなったアーティスト、クリスト(Christo)氏をしのんで行われるもので、同氏はプロジェクトの構想を数十年前から温めていた。 ブルガリア出身で長年パリを拠点としたクリスト氏は、1960年代に近くのアパートに住んでいた頃に、シャンゼリゼ通り(Champs-Elysees)にある凱旋門を布でラッピングする構想を抱いた。 クリスト氏は、生前さまざまな公共の建築物を布で包むプロジェクトを手掛け、1985年にパリ最古の橋ポンヌフ(Pont Neuf)を包んだ作品や、1995年に独ベルリンの旧ドイツ帝国議会議事堂を包んだ作品などがあるが、凱旋門を包むプロジェクトは実現することなく死去した。 クリスト氏と、長年創作
平安時代の官位8色(右から順に一位~八位)。源氏物語『澪標』の帖をイメージしたもので、一番右が「濃紫(こきむらさき)」 特別展「日本の色―吉岡幸雄の仕事と蒐集―」細見美術館(京都) 古代の高貴な人が身に付けた「濃紫(こきむらさき)」、天子の色「黄櫨染(こうろぜん)」、平安時代の天皇や皇太子が着用した色「麴塵(きくじん)」――。いにしえ人が実際に目にしたであろう、失われた日本古来の伝統色を半生かけて現代に甦らせた人物が、江戸時代から続く京都の染色工房「染司よしおか」5代目当主で染織史家の吉岡(よしおか)幸雄(さちお)氏です。 2019年に73歳で急逝した吉岡さんが私達に遺(のこ)してくれた「日本の色」とは? 現在、初の回顧展「日本の色―吉岡幸雄の仕事と蒐集(しゅうしゅう)―」が開催されている京都・細見美術館の展示作品から、その軌跡をたどってみましょう。 染織史家・吉岡幸雄 1946年(昭和
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