仏作家マルキ・ド・サドの小説「ソドム百二十日」の直筆原稿。パリの「書簡と直筆博物館」で(2014年4月2日撮影)。(c)AFP/MARTIN BUREAU 【7月10日 AFP】フランス政府は、マルキ・ド・サド(Marquis de Sade)の小説「ソドム百二十日(The 120 Days of Sodom)」の直筆原稿を455万ユーロ(約6億円)で購入した。国宝に指定されており、国外に流出するのを防ぐ狙い。文化省が9日、発表した。 18世紀の性的倒錯文学の傑作として知られるソドム百二十日の原稿は、何世紀にもわたって数奇な運命をたどってきたが、個人の篤志家からの資金提供でようやく安定した将来が訪れそうだ。 原稿について、文化省は2017年12月、競売会社に競売から取り下げさせ、国宝に指定して国外への持ち出しを禁じる措置を取っていた。 文化省が介入する前、原稿は、仏投資会社アリストフィル(
仏作家マルキ・ド・サドの小説「ソドム百二十日」の直筆原稿。パリの「書簡と直筆博物館」で(2014年4月2日撮影)。(c)AFP/MARTIN BUREAU 【12月19日 AFP】フランスで今週、競売に掛けられる予定だったマルキ・ド・サド(Marquis de Sade)の小説「ソドム百二十日(The 120 Days of Sodom)」の直筆原稿について、フランス政府が国宝に指定する措置を取ったことが18日分かった。国外に流出するのを防ぐ狙い。競売では最高で約8億円の値が付くと予想されていた。 競売会社アギュット(Aguttes)はAFPの取材に対し、性的倒錯文学の傑作として知られるソドム百二十日と、アンドレ・ブルトン(Andre Breton)の作品で現代美術に大きな影響を与えた「シュールレアリスム宣言(Surrealist Manifesto)」の直筆原稿の2点に関して、競売から取
Donatien Alphonse François de Sade (1740-1814) a bouleversé l'histoire de la littérature comme celle des arts, de manière clandestine d'abord puis en devenant un véritable mythe. L'œuvre du « Divin Marquis » remet en cause de manière radicale les questions de limite, proportion, débordement, les notions de beauté, de laideur, de sublime et l'image du corps. Il débarrasse de manière radicale le reg
マルキ・ド・サド(Marquis de Sade)文学の「ソドム百二十日(The 120 Days of Sodom)」の原本。「書簡と直筆博物館(Museum of Letters and Manuscripts)」で撮影(2014年4月2日撮影)。(c)AFP/MARTIN BUREAU 【4月8日 AFP】マルキ・ド・サド(Marquis de Sade)文学の「ソドム百二十日(The 120 Days of Sodom)」の原稿である巻紙が、長年の法廷闘争を経て、ついにフランスに返還された。原稿はサド没後200年に合わせ、9月にパリ(Paris)での展示が予定されている。 サドが性的堕落や殺人、小児性愛などをテーマに書いた「ソドム百二十日」は、パリのバスチーユ(Bastille)監獄で発見された。 サドがバスチーユ監獄で1785年に書いた同小説には、フランスの裕福な4人の放蕩者によ
2011年 10月 25日 コメントは受け付けていません。 無削除/完訳でお届けする唯一無二のサド全集、 しばしの沈黙を破って、ついに配本……! 私市保彦・橋本到訳 恋の罪、壮烈悲惨物語/サド全集第6巻 A5判上製・美麗箱入649頁/定価8000円+税 ISBN 978-4-89176-879-9 C0397 好評発売中! *店頭で見当たらない場合はご注文ください。 恋の駆け引き、欲情、邪恋、嫉妬。 近親相姦、多重相姦、姦通、凌辱。 さらには政略結婚、野心と裏切り、策略…… 美徳と悪徳の限りない対立が生み出す、 11の短編による凄絶なピカレスク絵巻、ありとあらゆる欲望の変奏曲。 — 完訳版サド全集(全11巻)既刊3冊、好評発売中 第8巻 『アリーヌとヴァルクールあるいは哲学的物語』(上)原好男訳、定価4500円+税 第9巻 『アリーヌとヴァルクールあるいは哲学的物語』(下)原好男訳、定価5
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サドというのは、いわば「つまづきの石」である。それは、どういうことか。今まで、サドについて、多くの言説がつむぎだされてきた。多くのポストモダン哲学者が、実に、熱く、サドについて語ってきた。 日本においては、澁澤龍彦の翻訳が有名だが、現状、それくらいしかない情況はおもしろい。彼には江戸遊廓のような、耽美的趣味があり、自分の趣味に合うようにみえる部分をひろってきて、どうこう言っているにすぎない(実際、抄訳ばかりだ)。逆に言えば、それだけキワモノだということだ。 サドは、挑発する。しかし、彼の挑発は、本丸への直接攻撃だ。同時代のさまざまな哲学者(ホッブス、ルソーや、ドルバック、など百科全書派)の言説を、そのまま、パクりながら、換骨奪胎し、揶揄する。その手際に、みな、イカれる。 たとえば、サドは、ルソーの言う平等の「起源」を疑う。 「自分のしてほしくないことを人にするな」。 彼は、まさに、その逆を
サドの『閨房哲学』(正確に訳すと「閨房の中の哲学」)読了。サドによる宗教観や社会観、その改革プログラムが、情熱的な長文で記述されている。『ソドム120日』も、構造的にはユートピア論であることも考え合わせると、サドはある意味では典型的な18世紀人だったと言えるだろう。やや安直に整理すると、啓蒙思想家たちが光の当たる「理性」や「自然」を信じたのに対し、同じようなプログラムを「情念」や「性愛」や「涜神」の方角に向けたのがサドということか。(しかし、この時代の啓蒙思想家たちは軒並みフリーメイソン会員だったりと、事態はそこまで単純明快ではない。)「妊娠の不在」はポルノグラフィーの特徴の一つとされるが、サドは性交による妊娠(妊娠を目的とする性交)をはなから否定している。これは「(ルソー的な)自然」や「生産性」(=18・19世紀的な価値)への否定として捉えることができるだろう。サドは「性行為」(繰り返す
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