2006年頃より、IT業界ではあるキーワードが浮上してきた。そのあるキーワードとは「クラウド」である。昨今では猫も杓子も「クラウド、クラウド」といった具合だ。クラウドを取り巻くIT業界は日々、盛り上がりを加速させている。 筆者はもともと、データベース・エンジニアとして、長年にわたり数多くのデータベースの設計・構築・運用を行ってきた。数百TB、10台以上のインスタンスから構成されるような大規模なデータベースから、数GB程度の小・中規模なデータベースまで、さまざまな業種・業態でデータベースに関する案件に携わった経験がある。このデータベースという技術領域においても、「クラウド」の流れを非常に大きく感じる。 例えば、さまざまなユーザーから以下のような質問をいただく。 データベースをクラウド上に構築したいがどのようにすればいいのか? フルマネージド型のデータベースを利用したいが、運用上、問題ないのか