記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 「秀吉の反転があまりに早かったため、秀吉黒幕論が唱えられました。事前に仕組んでいただろうというのです。本能寺の変で最大の利益を得たのが秀吉その人であるのも、黒幕論を補強していました」 「しかし猛スピードで引き返せたのは主立った騎馬武者の家臣だけで、歩兵は遅れて到着しました。中には光秀との『山崎の戦い』に間に合わなかった兵も大勢いました」 「家康陰謀論は、まず天下統一を目前にした信長が、同盟者の家康を邪魔に思って謀殺を計画。しかし信長の政策に不満を募らせていた光秀が、逆に陰謀を家康に知らせて味方に引き込み、信長を不意打ちしたというものです」 「裏付けは明智軍の兵が、本能寺の変で京都への進軍を命じられた際に、最初は家康を討つのかと思ったと、後日言い残した史料があるのみです。信長が家