「プレイングワーカー」 あまり聞きなれない言葉が、日本女子サッカー界や山梨県の一部エリアに広がり始めている。そして、女子サッカーにとどまらず、プロスポーツを変革するかもしれない。 標高1000メートル。人口約3000人。富士山北麓に位置する山梨県鳴沢村に、FCふじざくら山梨は本拠地を置く。なでしこリーグ1部を頂点とする女子サッカーのピラミッドでは、6部相当の山梨県リーグ1部に所属。ただ、チームには、なでしこリーグでプレーした選手もいる。 「競技でも一流、社会でも一流であれ」 2018年に創設されたFCふじざくらには、クラブのコンセプトがある。「競技でも一流、社会でも一流であれ」。女性アスリートの新しいロールモデル「プレイングワーカー」を掲げている。アスリートと社会人のキャリアを同時に築き上げて、どちらの道でも活躍する人材輩出を目指している。 クラブの理念を体現する存在の1人、MF中塚理加(