サムスン電子の1-3月期の純利益は1年前より95%以上減った。半導体販売が急減したためだ。需要の急増と急減は半導体部門の宿命だ。厳しい山場を乗り越えさえすれば好況が始まった。ところが今回はそうではないかもしれないとの不安感が大きい。米国と中国の半導体戦争のせいだ。両国の覇権争いのせいで半導体不況が長期化するのではないだろうか。これは短期データ分析を超える気がかりだ。もう少し大きな枠組みで見てこそ糸口を見つけられる。歴史的な見方から『半導体戦争』という本を書いたタフツ大学のクリス・ミラー教授と急いでオンラインでインタビューした理由だ。 Q:サムスン電子の純利益が急減したために韓国内では陰謀説まで広がっている。米国が1980年代に日本の半導体産業を壊したが、今回は中国を圧迫して韓国の半導体産業を危機に追い詰めているという見方だ。 A:「過去に日本の半導体業界内部で起きたことに対する誤解が少しあ