リンネ生誕300周年記念行事で講演される天皇陛下(29日午前11時6分、ロンドンのリンネ協会で)=代表撮影 「リンネと日本の分類学 −生誕300年を記念して−」 ◆2007年5月29日(火)(ロンドン・リンネ協会、講演は英語、仮訳) リンネ生誕300年に当たり、ロンドン・リンネ協会からその祝賀行事に御招待をいただいたことに対し、深く感謝いたします。1980年ロンドン・リンネ協会の外国会員に選ばれた時、それは私には過分のことに思われましたが、一方それは私が公務の間をぬって研究を続けていく上で大きな励みともなりました。 今日はリンネの業績をしのび、リンネの弟子で日本のオランダ商館の医師として1年間日本に滞在し、「日本植物誌」を書いたツュンベリーなどにふれつつ、欧州の学問がいかに日本で発展してきたかということをお話ししたいと思います。 1707年スウェーデンに生まれたカール・フォン・リンネは、