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ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (10)

  • 誰の賃金が下がったのか?または国際競争ガーの誤解 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    経済産業研究所が公表した「サービス産業における賃金低下の要因~誰の賃金が下がったのか~」というディスカッションペーパーは、最後に述べるように一点だけ注文がありますが、今日の賃金低迷現象の原因がどこにあるかについて、世間で蔓延する「国際競争ガー」という誤解を見事に解消し、問題の質(の一歩手前)まで接近しています。 http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/12j031.pdf 賃金構造基統計調査を使用して、1990 年代及び2000 年代における日の常用雇用労働者の賃金変化の要因分析を行った。その結果、既存の研究結果と異なり、国際的な価格競争に巻き込まれている製造業よりむしろ、サービス産業の賃金が下がっていたことが判明した。 途中の数理分析は飛ばして、結論のところの文章を追っていくと、 製造業の賃金は、1993-1998 年の期間には上昇、19

    誰の賃金が下がったのか?または国際競争ガーの誤解 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/09/11
    "国際競争に一番晒されている製造業ではなく、一番ドメスティックなサービス産業、とりわけ小売業や飲食店で一番賃金が下落しているということは、この間日本で起こったことを大変雄弁に物語っています"
  • 若年雇用について考える@『電機連合NAVI』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『電機連合NAVI』2012年夏号をお送りいただきました。特集は「若年雇用について考える」です。 若年雇用の核心は何か?~正規雇用に潜む「成長の危機」 豊田義博 厳しい雇用環境に耐えられる「骨太な若者」を育てる・・・? 上西充子 「新しい」若年雇用問題-問題は非正規雇用の増加だけではない 今野晴貴 若者雇用問題に対する連合の取り組みについて 杉山豊治 まずは、豊田さんのこの文章は、「全員エリート幻想」にしがみついたままの「グローバル人材論」の危うさを摘出しています。 ・・・すべての大卒人材が、幹部社員になることはあり得ないし、そうではない人材の方が圧倒的に多くなっている。にもかかわらず、日企業は、大卒人材を今も全員が幹部候補であるかのように採用し、配置している。・・・大卒人材のすべてに新たな市場を作り上げるグローバル人材であることを求めているのは、その典型だろう。すべての大卒人材が、企業

    若年雇用について考える@『電機連合NAVI』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 『「大量失業社会」の労働と家族生活 筑豊・大牟田150人のオーラルヒストリー』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    大月書店の角田三佳さんより、その編集担当された都留民子編著『「大量失業社会」の労働と家族生活 筑豊・大牟田150人のオーラルヒストリー』をお送りいただきました。ありがとうございます。これは結構読む値打ちのあるです。 http://www.otsukishoten.co.jp/book/b101902.html 構造改革、そして3.11以後、不安定雇用と失業が増大する日。とりわけ地方では、就労と生活の厳しさがより激化している。その実像を大量失業地域150人の切実な語りから描き出し、貧困を根絶する社会保障制度の構築を訴える。 筑豊、大牟田、といえば、かつての産炭地であり、その後は各種失業対策事業の中心だった地域ですが、そこに働き、失業し、生活する老若男女たちのオーラルヒストリーは迫力があります。 やや似た企画としては、連合総研が行ったワーキングプアのケースレポートがありますが、 http:

    『「大量失業社会」の労働と家族生活 筑豊・大牟田150人のオーラルヒストリー』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • ワタミ叩きのネタでは済まない問題 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    この記事自体は、いかにもワタミ叩きのネタとして報じている印象ですが・・・、 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012051702000093.html(労働条件 言うがまま 協定 店長指示でバイトが署名) あらかじめ時間外労働の上限時間が書き込まれた三六協定届に、店長の指示でアルバイトが署名する-。新入社員森美菜さんが過労自殺したワタミフードサービスでは、違法な手続きで、従業員に時間外労働させていた。会社から一方的に提示された労働条件を、受け入れるしかない従業員。労使対等とは名ばかりの実態が浮き彫りになった。 森さんが働いていた「和民京急久里浜駅前店」(神奈川県横須賀市)。この店の三六協定届には、労使協定を結ぶ労働者側の代表は、「挙手による選出」と印字されていた。しかし、男性アルバイトは「協定届を見たことはないし、挙手で代

    ワタミ叩きのネタでは済まない問題 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/05/18
    "あらかじめ時間外労働の上限時間が書き込まれた36協定届に店長の指示でアルバイトが署名する-。(中略)ワタミフードサービスでは、違法な手続きで、従業員に時間外労働させていた。"これはワタミだけの問題ではない。
  • シューカツがただの職探しじゃなくなってるから・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120508-OYT1T00690.htm?from=main4(就活失敗し自殺する若者急増…4年で2・5倍に) 就職活動の失敗を苦に自殺する10~20歳代の若者が、急増している。 2007年から自殺原因を分析する警察庁によると、昨年は大学生など150人が就活の悩みで自殺しており、07年の2・5倍に増えた。 いやもちろん、ハロワで職探しに失敗して自殺する人だっているかもしれない。だけど、不況の時に職探しがうまくいかないのは洋の東西を問わず当たり前の話。それを何とかしろ!と政府に文句を言うのも洋の東西を問わず当たり前の話。職探しがうまくいかない原因をことごとく自分に着せて、自分を責めて、自殺してしまうというようなことは、もちろんないわけではないけど、やはりあまり普通じゃない。 なぜそうなっているのかというと、や

    シューカツがただの職探しじゃなくなってるから・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/05/10
    大学生が就職活動にハロワを使わない件については後で書こうと思っていたが、現在の日本の「就活」は事実上真っ当な社会人になるための通過儀礼であり、人間の市場価値を決めるイベントになっている。
  • テレビ漬け高齢者のポピュリズム政治 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    dongfang99さんの鋭い批評が今日も冴えています。 http://d.hatena.ne.jp/dongfang99/20120304(現代日の「テレビ政治」 ) 実は最近結構、現役を引退した年金世代の高齢者ほどある種のポピュリズム政治家を高く評価したがるという傾向を身近に痛感していたこともあり、この指摘はまさにそうだよなあ、と沁み入りました。 若い世代の「テレビ離れ」が指摘される一方で、人口層が多く政治的にもヴォーカル・マジョリティである年金生活者層においては、むしろ「テレビ漬け」とも言える現象が進んでいる*1。「テレビばっかり見てないで・・・」という、かつての親の子どもに対する小言は、今や高齢者層にこそ当てはまる言葉になっている。 1990年代初めくらいまでは、テレビ政治動向が理解できるということは基的になかった。・・・ しかし、こうした形で政治を理解することが可能であった

    テレビ漬け高齢者のポピュリズム政治 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/03/06
    高齢者は自らが現役だった頃と比較して若者が置かれている環境が非常に厳しいという事をきちんと理解している人は少ない。両親と話していてそういう事を思う。あと地デジ導入移行はそんなにTV漬けにはなっていない。
  • 解雇するスキル・・・なんかなくてもスパスパ解雇してますけど - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    現実の世の中のことが当はよく分かっていないくせに分かっているような顔をしていろいろ語るたぐいの人々が後を絶ちませんが、現実の世の中のことを理解するには、現実に紛争として起こってきている物事を観察するのが一番です。 たとえば、労働問題で言えば、こういうのを読むとかね。 http://www.jil.go.jp/institute/reports/2010/0123.htm(労働政策研究報告書 No.123 個別労働関係紛争処理事案の内容分析) わたくしが執筆した雇用終了のところから片っ端から羅列すると、 ・10185(非女):有休や時間外手当がないので監督署に申告して普通解雇(使は業務対応の悪さを主張)(25 万円で解決) ・10220(正男):有休を申し出たら「うちには有休はない」その後普通解雇(使は「業務態度不良」)(不参加) ・20017(正男):残業代の支払いを求めたらパワハラ・い

    解雇するスキル・・・なんかなくてもスパスパ解雇してますけど - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kinghuradance
    kinghuradance 2012/02/27
    本当にちょっとした理由でスパスパと解雇されている。
  • 低価格・低賃金なのに過剰サービス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    話題のワタミ労災事件に関連して、興味深いブログの記事がありました。 http://d.hatena.ne.jp/Lacan2205126/20120222/1329895239(『ブラック企業と旧日軍』(ワタミ化と東南アジア化)) ・・・それは低賃金、長期労働なのに現場の労働のモラルハザードが起きていない点である。それどころか賃金低下、サービスの価格低下に反比例するかのように神経症的にサービスを特化させている印象すらある。これはわが国外産業で象徴的だ。 ・・・しかし我が国の外産業サービスは独自の進化を経ている。低価格化の価格競争に勝つため、さらに物的コストを必要としない従業員の『お客様サービス』を上乗せして対抗しようとする。その結果、低価格・低賃金なのに過剰サービスという単純な行動ファイナンスでは解析不能な現象が起きているのだ。何故、解析が不能なのかというと『従業員のモラルハザード』

    低価格・低賃金なのに過剰サービス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 典型的な日本型システムの問題点 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    木村幹さんが、一昨日から福島原発の海水注入問題についてついった上でするどい発言を続けています。木村さん自身「典型的な日型システムの問題点」と、今回の問題構造を浮き彫りにしています。 http://twitter.com/#!/kankimura >善し悪しはともかくとして、現場は社も政府も無視して、現場の判断で動いていた、ということか。 >もしも、現場が権限を与えられていないにも拘らず、政府や社のコントロールを離れて動いていたとしたら、仮に結果オーライだとしても、どうだろう。勿論、社や政府が「現場の判断を優先する」という決定をしていたなら、何の問題もないのだが。 >で、組織の論理としては、当然こうなる。QT 日経「福島第1原発・吉田所長の処分検討 東電副社長」 >この先の展開を予測するのは容易かも知れない。社の意向を無視して、注水を継続した所長を擁護する動きがあちこちから上がり、

    典型的な日本型システムの問題点 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/05/29
    「踊る大捜査線」に出てくるような、上の人間が無能なので現場の人間が独断で問題を解決する。これは日本型システムの典型的問題点。どうしてトップに立つ人間が構造的に無能になってしまうのかを考える必要がある。
  • 「人間的な鍛えが弱い」人への絶好のアドバイス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    さて、「人間的な鍛えが弱いので抗しようもなく時代に押し流されてしま」いがちな方には、絶好のアドバイスがありました。 http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/ >先日も、公務員研修所で少し触れたけど、ハイエク、フリードマン系は、陰謀論が好きなんだよね。財源論しかり、年金論しかり。次ぎでも参照を。 ・・・・・・ >でっ、上述の太田さんから以前届いた連絡で、僕が、なるほどっと感心した文章をひとつ・・・無断ですまんね。 新聞記者になってよかったことのひとつが「陰謀論」「陰謀史観」からフリーになったことです。 特定の人物や団体が状況をすべてコントロールするなどありえない、ということが皮膚感覚で分かりました。 経済学とか、なんとか学というようなものよりも、こうした感覚が、何をやるにしても何よりも大切なわけだ。大学の履修者や健マネの学生さん、君ら若い衆は、まずは人

    「人間的な鍛えが弱い」人への絶好のアドバイス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kinghuradance
    kinghuradance 2011/05/16
    コメント欄より一部改変して引用:「陰謀論がはやるのは、自分が正しいことをいっている、それなのに、世の中が動かないのは、何か自分を陥れる巨大な組織による陰謀が存在するという被害妄想があるため」
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